午後、仕事で車の中で、30分に1度流れるニュースで、繰り返し瀬戸内寂聴さんの訃報を聴いていました。
99歳ご冥福をお祈りいたします。
少し前まで秘書の方がエッセーが新聞に掲載されていて、瀬戸内さんは不死身のようだと思っていました。
私がこの方にお会いしたのは、20歳の秋でした。
東中野にあった新日本文学。
そこで下駄箱とイスしかない文学学校が開かれていました。
夕方6時半から8時まで、週2回。
私のダブルスクールでした。
授業を終えて、夕食も食べずに駆け込んだ日々でした。
ある日の講師が瀬戸内晴美さん。
何事も経験が浅かった私。
その日、白のスーツ姿の彼女の話に内心、反発しました。
中身はもう覚えていません。
当時の日記には書いたはずですが、昨年破棄してしまいました。
でも反発したことは今も忘れません。
たぶん彼女もいろんなことを抱えていたのだと思います。
そして間もなく出家されました。
あの断髪式の映像を見ながら、なぜか腑に落ちた思いがしたのです。
出家してから書かれた作品、ほぼ読んだつもりでしたが、ニュースから流れる最近の作品は読んでいないことに気が付きました。
あの反発の意味がわかってから、愛読者になりました。
素晴らしいご活躍でしたね。
また読み直してみることにしましょう。
あの文学学校今もあるようですが、当時と違ってプロ養成みたいです。
その頃はただイスに座って、著名な作家の話が聞けたのは、私の最高に幸せな時でした。
お読みいただきありがとうございました。
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