瀬戸内寂聴さん逝く

2021年11月11日 | 読書

午後、仕事で車の中で、30分に1度流れるニュースで、繰り返し瀬戸内寂聴さんの訃報を聴いていました。

99歳ご冥福をお祈りいたします。

少し前まで秘書の方がエッセーが新聞に掲載されていて、瀬戸内さんは不死身のようだと思っていました。

私がこの方にお会いしたのは、20歳の秋でした。

東中野にあった新日本文学。

そこで下駄箱とイスしかない文学学校が開かれていました。

夕方6時半から8時まで、週2回。

私のダブルスクールでした。

授業を終えて、夕食も食べずに駆け込んだ日々でした。

ある日の講師が瀬戸内晴美さん。

何事も経験が浅かった私。

その日、白のスーツ姿の彼女の話に内心、反発しました。

中身はもう覚えていません。

当時の日記には書いたはずですが、昨年破棄してしまいました。

でも反発したことは今も忘れません。

たぶん彼女もいろんなことを抱えていたのだと思います。

そして間もなく出家されました。

あの断髪式の映像を見ながら、なぜか腑に落ちた思いがしたのです。

出家してから書かれた作品、ほぼ読んだつもりでしたが、ニュースから流れる最近の作品は読んでいないことに気が付きました。

あの反発の意味がわかってから、愛読者になりました。

素晴らしいご活躍でしたね。

また読み直してみることにしましょう。

あの文学学校今もあるようですが、当時と違ってプロ養成みたいです。

その頃はただイスに座って、著名な作家の話が聞けたのは、私の最高に幸せな時でした。

お読みいただきありがとうございました。

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コメント (4)
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