Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

バリ猫

2008年03月10日 | 
 リトルワールドのバリの屋敷に併設されているお土産屋には長方形の籠の中に、バリで作られたものすごくたくさんの、いわゆる「バリ猫」がつめられている。なんだか身動きのとれない猫のブロイラーみたいだ。どれもこれも原色にべったり塗られ、じっとこの猫たちを見ていると目がちかちかして、しまいには眩暈がしそうになる。それにしても、この感覚を私は今までにどこかで一度、味わった気がする。いや、待てよ。これはデジャブーか?
 この写真を見たかみさんは、「バリ猫」ってこうしてたくさん置いてあると素敵だけど、これ一匹あってもね・・・、とちょっと寂しいことを呟く。続けて「あなた、こんな写真をどこかで撮ってなかった?私見たことあるけど。」と言うのだ。しばし考えて、はたと思い出したのだった。こんな大量の猫ちゃんたちを見たのは、鎌倉駅のすぐそばの土産物屋だった。なぜかこの鎌倉の土産物屋には「バリ猫」が数百匹並べられ、まるで「鎌倉みやげ」のような場所に整然と並べられていたのだ。確かにぼくはその写真を撮影した記憶がある。
 そんなことを考えているうちに、沖縄のお土産屋にもバリ猫がたくさん売られていることがふと頭に浮かんだ。東京時代のガムランの後輩は、高校時代に沖縄に修学旅行にきて、バリ猫を「沖縄みやげ」だと勘違いして買ったらしい。そう考えるとバリ猫なんて、バリの土産でもなんでもないわけだ。となると、リトルワールドのバリの屋敷の横で売っていた「バリ猫」は、「真正なるバリ土産」ということになるぞ。