息子が私のワヤンの練習をはじめて見に来た。しばらくすると、上演している側でなく陰の側に回り、一人で影絵にかぶりつきで見ていたらしい。私は操っている側なのでそんな息子の姿は見えなかったのだが。
練習が終っても、壁に向かって人形と矢を一生懸命操っている。どのように影絵に映った人形が矢を放っていたのかがわからないらしい。私は子どもをスクリーンの前に手招きした。たいていは大勢の前だと恥ずかしがってそんなところにやってこない息子が、なぜか抵抗なくそこにちょこりと座ってスクリーンに向かった。
「ほら、ここを持ってね」と教えると素直に聞いて、一生懸命に人形の矢を放とうとする。そして何回か繰り返すうちに誰かの「矢が飛んでいるように見えるよ」という声が聞こえた。その瞬間、息子は満面の喜びを顔に浮かべた。君も僕にようにダランになるかい?
練習が終っても、壁に向かって人形と矢を一生懸命操っている。どのように影絵に映った人形が矢を放っていたのかがわからないらしい。私は子どもをスクリーンの前に手招きした。たいていは大勢の前だと恥ずかしがってそんなところにやってこない息子が、なぜか抵抗なくそこにちょこりと座ってスクリーンに向かった。
「ほら、ここを持ってね」と教えると素直に聞いて、一生懸命に人形の矢を放とうとする。そして何回か繰り返すうちに誰かの「矢が飛んでいるように見えるよ」という声が聞こえた。その瞬間、息子は満面の喜びを顔に浮かべた。君も僕にようにダランになるかい?