Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

クンバカルナの戦死

2008年03月23日 | 大学
 昨日の夜、大学ホールでワヤンの上演を行う。10ヶ月、学生達と練習してきたものが形になるというのはとにかく嬉しい。舞台衣装を着ると皆、もう一端の演奏家だ。
 首里という太平洋戦争の激戦地で、私が大好きなラマヤナ物語の中の演目「クンバカルナの戦死」を上演できたことには感無量である。戦争はいかに空しいものなのかを語るこの演目をきっと目には見えない英霊たちが聞いていたことだろう。国を守るために死を覚悟して出陣するクンバカルナを、彼らはどのような気持ちで受け止めたのだろうか?
 いつも思うことだが、大きな舞台が終った後の満足感に続く脱力感・・・。それだけ一生懸命練習した証拠だろう。やっつけ仕事でこなした上演では、そんな気持ちにはならないもの。
 演奏者やスタッフの皆に感謝。300人近く来てくださった観客の方々にも感謝。