香林坊からほど近い観光地、尾山神社に行く。この山門は「きあまん」(色ガラス)がはめ込まれていることが有名で、重要文化財に指定されている。私は夜に見たことがあるが、色ガラスの中がライトアップされていて、その美しさに魅了されたことがある。しかしこの日は真っ昼間。なんとなく色ガラスがあることはわかるが、私が以前感じたような情緒は感じられない。なぜって、とにかく暑いからだ。
そんな暑さの中で、まじめな顔をして息子が一言。
「これ重要文化財なんだ。最重要じゃないんだ。」
私は耳を疑ったのだが、彼は特に「笑い」をとろうとしているわけではないことが、その表情から読み取れた。
「あのさ。これは、君が毎日やってる英単語とは違うんだよ。英単語には試験に出る最重要ってのがあるけど、文化財には最重要と重要の区別はないんだよ。」
「そうなんだ。」
ちなみにその後も息子の表情は変わらなかったのだった……。親としては複雑な心境。
そんな暑さの中で、まじめな顔をして息子が一言。
「これ重要文化財なんだ。最重要じゃないんだ。」
私は耳を疑ったのだが、彼は特に「笑い」をとろうとしているわけではないことが、その表情から読み取れた。
「あのさ。これは、君が毎日やってる英単語とは違うんだよ。英単語には試験に出る最重要ってのがあるけど、文化財には最重要と重要の区別はないんだよ。」
「そうなんだ。」
ちなみにその後も息子の表情は変わらなかったのだった……。親としては複雑な心境。