Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

シングルCD

2012年08月06日 | CD・DVD・カセット・レコード
 最近、発売されて間もないシングルCDを買いました。とはいえ本来はそうしたかったわけではなく、TSUTAYAで借りてからウォークマンに録音してすぐに返したかったのですが、私の住む浜松駅周辺の歩いていける範囲には、TSUTAYAどころか、レンタルCD屋がみあたらないのです。浜松市周辺の人はいったいどうしているのだろうと思ってしまうのですが、車社会なので、きっと郊外には大きなお店があるんしょうね。聞きたい曲1,2曲に1000円以上を払うのは、ちょっと高いなと思ってしまいます。でもまあ、聞きたいのだから背に腹は代えられず。買ったCDはMISIAでした。
 ここ何年も、Jポップの新譜CDを購入した記憶がないのです。沖縄にいた頃はいつもTSUTAYAオンリー。別に悪いことをしているわけではないのですが、「ウォークマンに入れて持ち歩く」のが私にとってのJポップになっていたことは否定できませんし、移動の途中で、なんとなく旋律を聞き、断片的に歌詞を楽しむだけの音楽であったこともまた否定できません。ところが買ったCDを家で聞くようになってから、音楽の聴き方を再発見したのです。当たり前のようで、やらなくなってしまったこと、つまり歌詞カードを見ながら音楽を聴くということ。「文字を見る」という聴き方があったこと、確かに昔はシングルレコードのジャケットの裏の歌詞を繰り返し読み、ターンテーブルのレコードに針を落としていたことを思い出しました。それがいつの間に「見る」ことを忘れてしまっていたのです。もしかすると、今の若者は、カラオケのディスプレーに映し出される「歌詞を見て、歌う」ということで、歌詞カードを見るという行為が、形を変えて継承されているのかもしれません。
 音楽は時間芸術だから、聞き逃した歌詞や、ちょっと考えさせられる歌詞は、時間とともに行き過ぎてしまうものです。でも歌詞カードは目で瞬時に過去の時間へ戻ることができる!正直、CDシングルを買ってみてそんな再発見ができたことにちょっぴり満足です。ところで、シングルCDには、私の聞きたかった曲のピアノヴァージョンも収録されていました。販売戦略に脱帽。聞いてみると、ピアノヴァージョンの方がずっと素敵。これは今後発売されるアルバムには収録されないんでしょうね。