『小児科診療』2012年・7号
在宅療養支援診療所の医師が、自身の臨床経験及び調査結果を踏まえ、小児在宅緩和ケアを充実させるため課題を提起。
引用
・2007年に日本小児科学会倫理委員会が実施した調査結果より
⇒在宅療養をしている超重症児のうち、訪問診療を受けている子どもはわずか7%、訪問看護を受けている子どもは18%、ヘルパーを利用しているのは12%にすぎない。
・医療ケアが日常的に必要な子どもを在宅で支えるための諸要素
⇒1.医療的支援:訪問診療、訪問看護、訪問リハビリ
2.生活支援・介護支援:ホームヘルパーなどの介護
3.家族のためのレスパイトケア:短期入所施設、デイサービス施設などの整備
4.上記を適宜にコーディネートするケアコーディネーターの育成と制度化
救急医療が進歩し、成人のみならず、乳幼児の生存率も向上している。生命を重んじることに異論はないが、その先のケアについては、まだまだ未整備でおろそかであると感じる。
上記の諸要素は、子どもに限らない。しかし少なくとも高齢者に対しては、一定の数と質が保証されつつつある。ここが大きな違いであろう。
キュアからケアへ…これは私が学生時代であった15年前に、障がい者や高齢者に向けていわれていた言葉である。時を遅くして、ようやく病気や障がいを持ち子どもたちとその家族にも、その考えが向けられているのだと感じた。
在宅療養支援診療所の医師が、自身の臨床経験及び調査結果を踏まえ、小児在宅緩和ケアを充実させるため課題を提起。
引用
・2007年に日本小児科学会倫理委員会が実施した調査結果より
⇒在宅療養をしている超重症児のうち、訪問診療を受けている子どもはわずか7%、訪問看護を受けている子どもは18%、ヘルパーを利用しているのは12%にすぎない。
・医療ケアが日常的に必要な子どもを在宅で支えるための諸要素
⇒1.医療的支援:訪問診療、訪問看護、訪問リハビリ
2.生活支援・介護支援:ホームヘルパーなどの介護
3.家族のためのレスパイトケア:短期入所施設、デイサービス施設などの整備
4.上記を適宜にコーディネートするケアコーディネーターの育成と制度化
救急医療が進歩し、成人のみならず、乳幼児の生存率も向上している。生命を重んじることに異論はないが、その先のケアについては、まだまだ未整備でおろそかであると感じる。
上記の諸要素は、子どもに限らない。しかし少なくとも高齢者に対しては、一定の数と質が保証されつつつある。ここが大きな違いであろう。
キュアからケアへ…これは私が学生時代であった15年前に、障がい者や高齢者に向けていわれていた言葉である。時を遅くして、ようやく病気や障がいを持ち子どもたちとその家族にも、その考えが向けられているのだと感じた。