『日本在宅医療連合学会誌』第3巻・第4号
在宅療養支援診療所において、相談連携担当者が関わる重要な業務の多面性とその種類を統計的に抽出することを目的としている。
さらに、社会福祉専門職が果たしている役割と可能性に関して検討している。
引用
・相談連携担当者が社会福祉専門職である場合に、地域活動業務や連携業務、スペシフィックな支援業務が重要と認識され取り組まれやすいこ
と、医事関連業務が実践されにくい傾向があることが計量的に明らかになった。
本研究の最も大きな成果は、社会福祉学関連の専門書や職能団体の学会誌ではなく、
医師や看護師といった他職種が中心となり結成された学会の誌に掲載されたことであると、私は思う。
在宅療養支援診療所に限らず、有床医療機関の地域連携室等には看護職が配置されており、社会福祉専門職としての専門性を
ながく問われている。
20数年前、片手で数えられる数しか存在していなかった在宅医療領域のソーシャルワーカーが、他の学問でも受け入れられ、
そして掘り下げられていくことを、「感慨深い」という一言では表現しきれない、嬉しさ爆発の感情を持って読み進めた。
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