社会福祉士×ちょっと図書館司書の関心ごと~参考文献覚え書き

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「在宅療養支援診療所の連携 <2>連携で埋められないもの」 2007.5.5 病院経営

2008-07-11 11:58:38 | 医学
医療法人拓海会 大阪北ホームケアクリニック 藤田拓司

在宅療養を支え切れなかった事例を通して、医療・福祉の連携の問題点を指摘。
事例ではALSの患者を取り巻く、社会資源の不足やケアマネージャーの資質について述べている。

①悪性腫瘍終末期や神経難病患者のケアマネは、前職が医療職であることが望ましい。それは、進行する症状に対する予見を持つことが可能であることと、医療機関(特に医師)との連携に対して心理的ハードルが低く、連携を密に行うことが可能であるからだ。

②医師・ケアマネ双方が連携・情報共有に積極的に取り組まなかった点も、自宅療養継続を困難にした原因の一つであった。


①…医療職=医療的知識が万全とは限らず、福祉職=医療知識に乏しい…とも限らないと、私は自身の経験から感じる。要は、その患者さんを取り巻くものに対して、自身は専門職としてどのような知識を身につける必要があるか…だと思う。
医療職のほうが医師との連携がしやすいと指摘しているが、「医療職同士だと話がしにくい」と仲介役を依頼されたことが多々ある。互いの歩み寄りが一番大切だと思うが…。

②…医師は診察が治療などなど、時間を費やし、その専門性を発揮すべきところがとても多い。そのため、「連携」に時間を費やせないのは当然だと思う。だからこそ、「連携」に時間も労力も費やせ、「仲介」「コーディネート」といった専門性を含めて業務を行える職種が必要であろう。
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