『地域連携 network』2010 3・4月号
福島県県北保健福祉事務所が中心となって取り組んだ、在宅緩和ケア連携パスの作成過程とパス内容の報告。
医師のみならず、看護師、ソーシャルワーカー、一般市民等が検討委員となり作成に関わっている。
通常用いられている、「情報提供書」や「看護サマリー」とは別に、パスの活用を試みている。活用している病院への聞き取り調査では、「分量が多すぎる」「情報提供書等と情報が重複している」等、デメリットも明らかになったとのこと。
ソーシャルワーカーの立場からみると(私のいた職場だけかもしれないが)、SW申し送り書のようなものを紹介元からいただくことはほとんどなく、情報提供書や看護サマリーを照合しながら情報を整理したり、電話で確認をしながら…ということが日常であった。そのため、情報を一見して得られるパスは、検討の余地はあれど、やはり切れ目のないケアの提供のためには、有効であると考える。
また紹介されているパスには、「グリーフケア」に関するものもある。
例えば紹介先からそれを受け取れば、「緩和ケアはグリーフケアも担うできものなのだ」という啓蒙にもつながり、また「何をどのように行っているのか」といった指標にもなるだろう。
2012年までには、一定の医療機関のみではあるが、がんの地域連携パスの運用が義務付けられる。作成にあたっては、医療者のみならず一般市民のの声も是非反映させて欲しいと思う。
福島県県北保健福祉事務所が中心となって取り組んだ、在宅緩和ケア連携パスの作成過程とパス内容の報告。
医師のみならず、看護師、ソーシャルワーカー、一般市民等が検討委員となり作成に関わっている。
通常用いられている、「情報提供書」や「看護サマリー」とは別に、パスの活用を試みている。活用している病院への聞き取り調査では、「分量が多すぎる」「情報提供書等と情報が重複している」等、デメリットも明らかになったとのこと。
ソーシャルワーカーの立場からみると(私のいた職場だけかもしれないが)、SW申し送り書のようなものを紹介元からいただくことはほとんどなく、情報提供書や看護サマリーを照合しながら情報を整理したり、電話で確認をしながら…ということが日常であった。そのため、情報を一見して得られるパスは、検討の余地はあれど、やはり切れ目のないケアの提供のためには、有効であると考える。
また紹介されているパスには、「グリーフケア」に関するものもある。
例えば紹介先からそれを受け取れば、「緩和ケアはグリーフケアも担うできものなのだ」という啓蒙にもつながり、また「何をどのように行っているのか」といった指標にもなるだろう。
2012年までには、一定の医療機関のみではあるが、がんの地域連携パスの運用が義務付けられる。作成にあたっては、医療者のみならず一般市民のの声も是非反映させて欲しいと思う。