トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ヒマラヤスギの芽生え

2018-04-20 | 樹木 草花


今日は24節気の穀雨 穀物を潤す雨が降る頃

小さなかご型の芽生え ヒマラヤスギの実生だ
芽が出てほんの少しの間 種の殻が先端に付いていて伸びた葉がかごのように見える
自然の妙

ヒマラヤスギとスギの名があるがマツの仲間
ヒマラヤ北部からアフガニスタン原産で日本には明治の初めに入ってきた
材は香りがあって自生地では建築用に使われるが 日本ではほとんど利用されていない

花は雌雄同株で花期は10~11月
雄花は3cm程の円筒形で多数の雄しべがらせん状に付き 地面が黄色に染まるほど大量の花粉を飛ばす
雌花は1~2㎝の大きさで円筒形 冬を越し翌年の秋から晩秋に球果が熟し10cm程の大きさになる
雌雄同株と言うが 個体によっては全く実を付けないものもあって不思議

球果は10cm程の卵形で 種鱗と呼ばれる5cm程の扇型の台に種子を2個付けて軸から外れて落ちる
種子は膜質の大きな翼があり風に飛ばされて散布する