
いつ見ても形の面白いクチナシの実
熟しても裂開せず、口を開かないことからクチナシの名になった
冬の間にヒヨドリなどが実を突き、種ごと果肉を食べる
アカネ科の落葉低木、1~2mほどになる
葉は対生し時に3輪生で、葉身は5~12cmの長楕円形
先は尖り基部は広いクサビ形、縁は全縁
6~7月、枝先に芳香のある白い花を1個づつ付ける
花冠は5cmほどの高杯型で、先は5~7裂する
雄しべは花冠の裂片と同数有り花糸は短い
葯は、やく1.5cmで花冠の裂片の間から花の外に出る変わった形をしている
果実は肉質の液果
3cm程の楕円形で、5~7稜があり、外皮は萼筒に由来し、先端に萼片が残る
11月過ぎに橙色に熟す
割ってみると果肉に埋もれて、200個ほどの小さい種がある
種は扁平で長さ4mmほど
果実は黄色の染料に使われ、発酵すると青い色素にもなる
無毒なので、栗 きんとん たくあん 菓子など食品の着色にも使われる
消炎 解熱 止血などの薬用にも使われる
又花は香料にする