トリからキノコ 自然見て歩き

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自然の中が心地よい

アリジゴク

2022-12-13 | 虫類


公園のベンチの下でアリジゴクの巣を見つけた
アリジゴクはウスバカゲロウの幼虫の事で、儚い親の名前と比べて強そうな名だ

アリジゴクは雨水の当たらない乾いた場所にすり鉢型の巣を作り、巣に落ちてきたアリなどの小昆虫を捕えて体液を吸う
落ちたアリはもがいて出ようとするが、下から砂つぶてが飛んできて逃げるのを拒む
砂を山盛りにしたときに、崩れないギリギリの角度を安息角というが、この穴は安息角に保たれている
しかも、砂が湿ると安息角も変わるので、湿度に合わせて巣の傾斜を変えているというからすごい

ただ落ちてくる獲物待っているだけなので、時には長い間獲物が無い地獄の日々、だが3か月はなにも食べずに生きられる
これだけでも大変なのに更に、巣が汚れてしまうので成虫になるまでの2~4年間ほとんど糞をしない、便秘地獄だ
羽化して成虫になる時には、それまで溜めていた糞をまとめて外に出す
さぞ気分爽快だろう