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カンアオイ

2022-12-17 | 樹木 草花


葉をかき分けてカンアオイの花を見つけた
ウマノスズクサ科の常緑の多年草
この科は、ツル性で花が左右対称のウマノスズクサのグループと、茎が地を這い花が放射相称のカンアオイのグループに分かれる

茎は地を這い、節が多く芳香がある
葉は8cm程の卵円形~卵形で、基部は心形、表面は濃緑色で白斑や白脈がある
葉柄は長く帯紫色
花が終わると新しい葉が伸びてきて、古い葉と交代する
地下では棒状の固い根茎が短く這い、脇芽を作って増えて行く

花は10~2月に見られる
花弁は無く、3個の肉質の萼片が集まって筒状になっている
萼片の下部は完全に合着し萼筒を作り、萼筒の入り口に内側に張り出した「つば」がある
萼筒内部は格子状の隆起があり、花柱の先は2裂し、雄しべは12個ある

果実は液果状で熟すと崩れ、種子を出す
種子には多肉の種枕(エライオソーム)があり、これはアリの大好物であちこち運ばれる