道端にオシロイバナが咲いていた
子供の頃この花を採って、根元を良く吸った
ほのかに甘く懐かしい思い出
オシロイバナ科の多年草または一年草
根がイモ状になり、暖地では冬に地上部が枯れても地下部が残り、次の年に根から芽を出す
南アメリカ原産で、日本には江戸時代初めに渡来した
花が美しいので栽培されていたが野生化もしている
茎はよく枝分かれして灌木状となるが木質化はしない
花は夏から秋かけて咲き、赤、黄、白や絞り模様があり、同じ株で複数の色が咲くこともある
午後4時ころから夜間に開き、花筒が長いので口吻の長いスズメガが吸蜜し、送粉に係わる
花弁は無く、花弁に見えるのは萼で、基部は緑色に膨らんでいる
花の根元の緑色のもには総苞
花の後、萼は基部を残し脱落し、種子を1個含んだ果実が熟し、全体が黒い種子のようになる
種子には粉状の白い胚乳があり、おしろいの代わりに顔に塗って遊んだので、オシロイバナの名がついた
根を利尿、関節炎の生薬として利用している
葉は切り傷、たむしの治療に効果がある