この暑い真っ盛りに、クサギの花が元気だ
枝や葉をちぎると強い臭気があるのでクサギ(臭木)という
クマツヅラ科の落葉小高木、高さ4~8m程になる
葉は対生し、葉身は8~15cmの三角状ハート形でほとんど全縁
裏面に、微小な腺点と少数の大きな腺点が見える
花は夏、7月下旬から9月にかけて咲く
枝先や上部の葉腋から集散花序を出し、芳香のある花を多数つける
花冠は5裂し、裂片は白色、1cm程の広卵形で平開する
雄しべ4個と花柱は花冠から3cm程突き出て、最初は雄しべが上向きに立ち花粉を出す
その後雄しべは下向きに垂れ下がり、下を向いていた花柱が上向きに立ち上がる
萼片は花の後も残り、5浅裂し星形に開き、濃赤色を帯びて中央に果実を乗せる
果実は核果で、10月過ぎに熟し深い藍色になり、4個の核が合着して球形になっている
藍色をした実が、紅色をした萼の上に乗り、赤黒効果でブローチのように見える
日干しした葉を煎じて飲むと、息切れ、頭痛、めまいなどの高血圧に伴う症状やリュウマチ、下痢に効果がある
また、煎じた液で患部を洗うと痔やはれものにも効果がある
若葉は美味しく食べられる・・嫌な臭いは茹でてしまうと消える
おひたし、各種あえ物、煮びたし、油いため等にするとよい