トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

オオホシハジロ

2016-02-14 | 野鳥


珍しいオオホシハジロ♀がやって来た

迷鳥で本州以北に記録がある
一羽でホシハジロの群れに一緒にいることが多い
本来の生息地は北米大陸
因みにホシハジロはユーラシア大陸の中央から南側

湖沼 河川など淡水域に記録が多い
日中は水上で休んでいることが多く時折潜水して水草などを食べる
ホシハジロに似ているが全体に大きく白っぽい
雌雄ともホシハジロより嘴が長く黒く 頭頂からなだらかにつながって見える
大きさ55㎝

ホシハジロ♀大きさ45㎝

コウノトリ

2016-02-13 | 野鳥


千葉県野田市の コウノトリの里へ見に行ってきた
多摩動物園から譲渡された親鳥のペアーを飼育して繁殖させている
オスが巣作りの枯れ草を運んでいた

コウノトリ(鸛)は中国名「鸛」の音クワンが転じた名前と言われている
かっては普通に繁殖していたが昭和40年代に国内繁殖は絶滅し 今では大陸から稀に飛来する
兵庫県豊岡市を中心に飼育 放鳥されて保全回復が図られている
国の特別天然記念物 日本版レッドリスト絶滅危惧ⅠA類 

湖沼 河口 水田 干潟にいて水辺を歩いて魚類 両生類 爬虫類などを採餌する
雌雄同色 風切りは黒く他は全体が白い 大きさ112㎝

さっぽろ雪まつり

2016-02-12 | 旅行


冬の北海道だけは行きたくないと思っていたのだが とうとう行って来ました雪と氷の祭典さっぽろ雪まつり

メインの大通会場だけで大中小126基あるそうで 足元は凸凹凍っているし歩くのが大変 草臥れた

近くで見ると精巧に出来ていて 氷の像 雪の像それぞれ趣があって楽しめた

トラフズク

2016-02-11 | 野鳥


珍しく都心近くの公園にトラフズクが現れた

体の模様がトラを思わせる斑のあるミミズク
羽角が長くもっとも典型的な「ずく」
「ずく(木菟)」は足がウサギの足に似ていることに由来するフクロウ類の俗称

留鳥または冬鳥 本州中部以北で繁殖し冬には本州以南に移動する
林 河原 草原にいて主に夜間ネズミを捕り鳥類も捕る
雌雄はほぼ同色 大きさ36㎝

あしびきの山ふかくすむみみつくは うき世のことをきかじとや思ふ(土御門院)

ミヤマガラス

2016-02-10 | 野鳥


ミヤマガラスの群れがいた

冬鳥 未繁殖の若鳥は5月頃までいる
ミヤマと名が付いているが平地の農耕地などに多い
冬になると山からやってくると考えられて名付けられたようだ

鋭く尖った嘴 基部は白く盛り上がっている 
群れで居ることが多い この時も30羽ほど群れていた
声はしわがれていて「ガァー」と一声ずつなく
地上を歩きながら昆虫類 落ち穂などの草の実や木の実等を食べる
雌雄同色 大きさ47㎝ ハシボソガラス(50㎝)より小さい

ヤニサシガメ

2016-02-09 | 虫類


松の木に巻かれている菰を外したらヤニサシガメがいた
本州から九州に分布している
ヤニのような物質を身に纏っているサシガメ
主にアカマツやクロマツに生息して 小型昆虫を捕食する

幼虫はマツカレハの幼虫の体液を吸う
幼虫で越冬する
大きさは10mmほどあった
まだ刺されたことはないが刺されると痛いそうだ

ダンダラテントウ

2016-02-08 | 虫類


葉っぱの裏でテントウムシが暖を取っていた ダンダラテントウだ

暖かい地方に多いテントウムシ
様々な斑紋模様の変異が見られる
本州から琉球列島まで分布しているが 本州のものは赤い斑紋が少なくほとんど黒色の個体もいる
八重山諸島では赤い斑紋が発達してカメノコテントウに似ている
模様は気温に関係しているらしい

幼虫はイモムシ型で全身に突起があり足が長い
アブラムシ類を食べる
大きさは5㎜程

アオゲラ

2016-02-07 | 野鳥


背の緑色が目立つキツツキなのでアオゲラという
鳥の名前では緑色はアオ 青色はルリと言う場合が多い
日本固有種 英名はJapanese green woodpecker

本州から屋久島にいる留鳥
平地から山地の林にいる
都心周辺の公園でも時たま見かける

樹皮の隙間や枯れ枝などで食物を探し 昆虫類クモ類などを食べ 秋から冬には木の実も食べる
雌雄ほぼ同色だが オスは前頭から後頭まで赤く メスは後頭が赤い
大きさ29㎝

コゲラの赤い模様

2016-02-06 | 野鳥
 

コゲラは1980年代から都市近郷でも増えて身近な鳥になった

日本最小の小型のキツツキ 大きさ15㎝ほぼスズメ大
日本とその周辺にのみ生息する
学名はDendrocopos kizuki でkizukiは日本語のキツツキが訛ったものとか 最初の標本の採集地 大分県の杵築に因むと言われている 英名はJapanese pygmy woodpecker

全国に留鳥として分布している
平地から低山の林にすみ 最近は市街地の緑地や公園でも普通に見られる
主に樹上で昆虫類を捕る

オスの後頭の両脇に赤色の小斑があるが 頭の羽に隠れて野外で見るのは難しい
狙って撮ったのではないがたまたま赤い模様が写っていた
オスメスの違いはこの赤い小斑のみ

タシギ

2016-02-05 | 野鳥


旅鳥または冬鳥として渡来する
水田や蓮田 沼地など湿地にいる
主に夜間活動するが安全な場所では昼間も動き回る

黄白色の頭央線 明瞭な頭側線 過眼線 頬の線 上面の黄白色の線
他のタシギ類の識別の基準になる鳥
タシギ類4種(タシギ ハリオシギ チュウジシギ オオジシギ)は似たところがあるので識別が難しい

この仲間ではタシギが最も水気の有る所を好み ミミズ類や貝類 甲殻類昆虫類の幼虫などを食べる
雌雄同色 大きさ26cm

ウグイスカグラ

2016-02-04 | 樹木 草花


今日は24節気の立春 今日から立夏の前日までが春となる

いずれも花の時期は4-5月頃なのだが どう言う加減かウグイスカグラ(写真左)とミヤマウグイスカグラが咲いていた
スイカズラ科の落葉低木 よく分枝して茂り2mほどになる
ウグイスカグラは日本固有種

春先枝先の葉腋に細い花柄をだし淡紅色の花を下向きに付ける
花冠は1~2cmの漏斗状で先は5裂し裂片は平開する
ウグイスカグラはあまり腺毛はないが ミヤマウグイスカグラは枝 葉 花など全体に腺毛が多い
実は6月には赤く熟し いずれも甘みがあって美味しい

セツブンソウ

2016-02-03 | 樹木 草花


今日は節分 季節の変わり目 立春 立夏 立秋 立冬の前日のこと
特に立春の前日のこと
この日は柊(ひいらぎ)の枝にイワシの頭を指したものを戸口に立て 鬼打豆と称して炒った大豆を撒く習慣がある

節分に合わせてセツブンソウ
早春節分の頃に咲くのでこの名がある
初夏には地上部が枯れるいわゆるスプリング・エフェメラルの一つ

主に石灰岩地の樹林内に群生する10㎝程のキンポウゲ科の多年草
茎葉は花茎の上部に2個対生し3深裂する
茎先に2cmほどの花を咲かせる

花弁状の部分は萼片で5個ある
花弁は2~4裂し先端は黄色の蜜腺に変化している
真ん中の雄蕊の葯は紫色

ヤマシギ

2016-02-02 | 野鳥


湿地にヤマシギがいた

留鳥 北方のものは冬には暖地に移動する
林 芝地 畑 水田 湿地 河川に居る

昼は藪などで休み 夜に湿地や農耕地で採餌する
谷戸のような所では昼も出てきて採餌する
好みはミミズで他に昆虫類の幼虫 陸生貝類も食べる

雌雄同色で頭に黒色の太い横斑がある 大きさ34㎝

ダニ

2016-02-01 | 虫類


今日から2月 陰暦の異称では如月という
「生更ぎ」の意味で草木の更生することを言う
寒いので着るものをさらに重ねて着ると覚えていたが 間違いだと辞書に載っていた

樹皮に真っ赤なダニが居た
サイズは2㎜以下の小ささ 結構早く動く

よく見ると足が8本ある
クモの仲間(クモ綱)に属する虫
頭胸部と腹部の部分に明確に分かれていない
多くは土壌にいるが樹上 水中 ホコリ 畳やカーペット 食べ物の中など至る所と言ってよいほどに生息していて種類も多い

落ち葉などが多い土壌にいるササラダニは両足の下に1000匹もいると言われている
このダニの多くは落ち葉を食べ 分解し土壌を作る縁の下の力持ち的存在
ダニがいなくなれば森林の生態系が保たれず ダニを食料にしている生き物もいるし 種類も数も多いのでまだ知らない役割があるかもしれない 
ダニはヒトにとっての被害も多い嫌われ者だが 何が何でも居なくなれば良いというものではないかもしれない