トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ミヤコドリ

2018-08-16 | 野鳥


大友家持の歌に詠まれてミヤコドリの名になった
船競う堀江の河の水際に 来いつつ鳴くは都鳥かも(万葉集 大友家持)

チドリ目ミヤコドリ科の鳥でこの科は日本ではミヤコドリ1種
かっては数少ない旅鳥または冬鳥だったが 最近は東京湾で良く見られる
稀に越夏すると言うので 出会った数羽は渡ってきたものか越夏したのか

干潟や砂浜 磯に居て二枚貝を好んで食べるが ゴカイや甲殻類も食べる
嘴が縦に扁平な形をしており 2枚貝を上手に開いて食べる
雌雄同色 白と黒の体で嘴が赤くて長く特徴的
大きさ45cm
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アオダイショウの抜殻

2018-08-15 | 小動物 他


アオダイショウの抜殻が木にからげてあった
こんな形では脱皮しないだろうから誰かが置いて行ったものと思う
随分と綺麗な抜殻だ

アオダイショウは日本本土で最大の蛇で 大きいものでは2m程にもなる
日本固有種
背面はオリーブがかった褐色で 胴には不鮮明な4本の縦条模様が入る
腹板の両脇に側稜と強いキールがあり これによって木に登れる
地上 樹上問わず行動し泳ぎもうまい

エサは幼体時にはトカゲ カエル類を好むが成鳥と共に鳥類や哺乳類を主に食べるようになる
農村ではネズミを食べる益獣として保護されている地域も多い
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アマタケ

2018-08-14 | キノコ


アマタケと美味しそうな名前だが 漢字で書けば亜麻茸で食べられるが甘いかどうか

夏から秋にかけて林内の落葉上に発生する小型のキノコ
同じ仲間でやはり落葉上に出るモリノカレバタケによく似ている
アマタケの傘にはしわがあり 柄の表面には白い微毛が密生する

傘は肌色から肉色で中央部はやや濃色
ヒダはやや傘の色を帯び幅が狭く密
柄は全体に微毛に覆われ 肌色~帯褐色
食用になる
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ドクベニタケ

2018-08-13 | キノコ


林の中で赤いキノコは良く目立つ
ベニタケの仲間は赤いキノコが多いがどれも似ていて同定が難しい

夏から秋にかけてマツやヒマラヤスギ 広葉樹下の地上に発生する
傘は幼時半球型から開いて中央が窪んだ平となる
色は鮮紅色だが雨などで退色するのでややこしい
表皮を中央付近まで剥がすことが出来る

柄は白く中心性で上下同径 縦皺があり 縦には裂けずポロポロ砕ける
名前の通り毒性がある
食後30分~3時間ほどで嘔吐腹痛下痢から始まり 瞳孔の縮小 背中の痛み 言語障害などが起きる
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ヤマドリタケモドキ

2018-08-12 | キノコ


まだ幼菌のヤマドリタケモドキ 傘が開く前の幼菌は歯ごたえがあり食材として最高と言う人もいる

夏から秋にかけてシラカシやコナラなどのブナ科植物 アカマツの生える雑木林の地上に発生する
幼時半球形から開いて丸山型 更に平になる
色は黄褐色又はオリーブ褐色で中~大型 大きいものでは20㎝にもなる
裏の管孔は短く 孔口は蜜
柄は中心性で 全体に網目模様があるのが特徴

ヤマドリタケと同種と思われていたが最近違うことが分かり ヤマドリタケモドキの名になった
「もどき」と不名誉な名前だがヤマドリタケ同様とても美味しいキノコ
ヤマドリタケはイタリア語で「ボルチーニ」フランス語で「セップ」と呼ばれる最高級のキノコ

パスタ 煮込み 炊き込みご飯など うま味が濃いのでソースにもOK
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コフキコガネ

2018-08-11 | 虫類


コフキコガネは毎年この時期に 近所の御屋敷の前の道路に引っ繰り返ったりモソモソと動き回っているの見ることが多い
粉を吹いたような大型のコガネムシ

幼虫で越冬して 成虫は6~8月に見られる
幼虫は土中で植物の根を食べて育つ
成虫はコナラクヌギなどの葉を好む

メスの触角は小さい オスの触角は片状部が大きく発達してブラシ状
背面は黄灰色の短毛で覆われている
頭胸部が赤褐色から黒褐色まで変異があり 引っ繰り返ってバタバタして短毛が擦れてしまったのかもと思っているがどうだろう
大きさは3cm近くあった
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キボシカミキリ

2018-08-10 | 虫類


キボシカミキリ体にある黄色い斑紋が名前の由来
斑紋は地域によって変化が多い

イモムシ型の幼虫で越冬して成虫は5~10月に見られる
幼虫はイチジクやクワノキなどの生木の幹や枝に潜入して材を食い進むため これらの木の大害虫
成虫も同じクワ科の生木の樹皮や葉を食べる

カミキリムシは触角の長いものが多いがキボシカミキリは特に長くて体の2倍以上もある
大きさは25mm程だった
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アカボシゴマダラとカナブン

2018-08-09 | 虫類


アカボシゴマダラとカナブンが樹液に集まってお食事中

アカボシゴマダラ:
東京周辺で増えていて良く見られる個体は外来種と言われる
1998年に藤沢で記録されて以来分布を拡大して南関東を中心に定着している
中国から人為的に持ち込まれたもの
日本産は奄美大島周辺に限って分布している

幼虫で越冬して5月頃から見られる
食草はエノキ 市街地の孤立木や幼木も利用することから適応力は高い
日中樹上や林縁を緩やかに飛び 葉上に良く止まる
樹液や腐果などで吸汁し 路上で吸水も行う
吸汁する口吻は長く伸び 色は黄色がかって以外に太さがあった

カナブン:
卵は朽ち木の中に産み付けられ イモムシ型の幼虫で越冬して成虫は7~8月に現れる
体色はメタリックに輝き 銅色から暗緑色まで変化がある
クヌギ ナラ類の樹液を食べる
口は大あごが短くブラシ状の毛が密生していて 樹液を取り込みやすい構造になっている
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ヤブヤンマ

2018-08-08 | 虫類


水草があり 樹陰のある池や小水域などの周辺で見られる
日中は林内で過ごし 早朝や夕方に活発に「黄昏活動」をする大型のヤンマ
黒色の地に黄色い条があるが 成熟すると黒味を増したオスは複眼が青藍色に美しく輝く

樹間の開けた開けた上空を一直線に飛んだり 林内の池を直線的にパトロールしたりする
交尾後のメスは単独で水際近くのコケや土の中に産卵する

時期は6~9月に見られる
大きさは9cmと大きい
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ゴミグモ

2018-08-07 | 虫類


今日は24節気の立秋 暦の上では今日から秋
ここのところの天気は災害と言っても良いほどの異常気象の酷暑で参っていたが 暦に合わせたか東京の今日は涼しく助かった

ゴミグモは広く生息しており都市部の公園や生垣などでも見ることがある
張った円網の中央に縦に 食べかす 脱皮殻 枯葉片などを並べてゴミリボンを作る
そのゴミリボンの上に色も同じ体で 歩脚を縮めて潜んでいて見つけにくく完璧な擬態だ
ツンツン突いて足を出した所を撮った
このゴミリボンに卵嚢も吊るしている

出現期は4~9月
大きさはオスが8mm 雌が13mmほど
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ハスの花

2018-08-06 | 樹木 草花


ハスはハス科の多年生水生植物
地中の地下茎から1m程の茎を伸ばし水面に葉を出す
茎には通気用の穴が開いている

葉は円形で葉柄が中央に付き撥水性がある
ワックスのようなものでできた小さい突起物ががあり 水滴が丸い球になって滑り落ちる
葉の表面付いた汚れや虫などを洗い流す効果がありロータス効果と言われる

花は7~8月頃に咲き 早朝に咲き昼頃には閉じる これを3日繰り返し4日目に散る
花のあと花床が残り中に雌しべが多数埋まっているように見える
花床に埋まったまま熟し成熟し果床となるとハチの巣のような穴が開きこの穴の中に1個づつそう果が出来る

地下茎はレンコンとして食べられているが 果実(種子) 茎も食べられる
花托内の果実を採りだし皮を取り去り種子だけを蒸してから陰干しにする
果実の皮つきを蓮実 皮を取った種子だけを乾燥したものを蓮肉 蓮子と言って 炒って1回に数粒食べると滋養 強壮 下痢に良い
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ヒメヒオウギズイセン

2018-08-05 | 樹木 草花


南アフリカ産のヒオウギズイセンとヒメトウショウブからヨロッパで作られた園芸種
園芸種名モントブレチア又はクロコスミアの名前で明治の中頃に観賞用に導入された
耐寒性があり繁殖力も旺盛で 世界的に野生化している
佐賀県では移入規制種に指定され 条例で栽培を禁止していると言う

アヤメ科のクロコスミア属の多年生草本
地下に球茎を持ち増えてゆく
2cm程の繊維に覆われた球茎から剣状の葉を出し花茎を含め大きさは1m程はある
7~8月の夏に葉より長い花茎を出し 無柄の花を穂状に付け 3cm程の朱赤色の花を穂の下から上に向かって咲かせる
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トキリマメの花

2018-08-04 | 樹木 草花


トキリマメの可愛い花が咲いていた

マメ科の山野に生えるつる性の多年草
茎は細く長く伸びて 他物に絡みつく
葉は小葉の先が急に細くなり よく似たタンキリマメは緩やかに細くなる
葉の脇から総状花序を出し 黄色い蝶形花をつける

花は7~9月に咲き黄色の蝶形花
萼には黄褐色の腺点があるのがこの属の特徴
果実は豆果で赤く熟すと2つに割れて 黒くて光沢のある種子が顔を出す
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キアシシギ

2018-08-03 | 野鳥


シギチ(シギやチドリ)の渡りも待たれるこの時期に先陣を切ってキアシシギが居た
名前の通り足が黄色いシギ

旅鳥で全国に普通に渡来する
春は4~6月 秋の渡りは8~10月に見られる
干潟 海岸の岩場 砂場 水田や川岸に居る
岸辺や浅い水辺で昆虫類 甲殻類 ゴカイなどを食べる 嘴を水に浸けて魚を追うこともある

雌雄同色 体の割に足はやや短めで黄色い 嘴はまっすぐでピューイピューイと良く通る声で鳴く
夏羽では顔から頸には灰褐色の縦斑 胸から脇には灰褐色の横斑が見える
上面は灰褐色で模様らしい模様は見えない
大きさ25cm
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ウソ

2018-08-02 | 野鳥


ウソのオスとメスがペアーで現れた
フィーフィーと口笛のような声で鳴き 口笛を吹くことを「うそぶく」と言う方言からウソの名前がある

繁殖期のこの時期には 亜高山帯の主に針葉樹林に居る
冬には低山や丘陵地の落葉広葉樹林に移動する

ウソの夫婦仲はとても良いと言われる
卵を抱いているメスに時々オスが食べ物を運んで来て口移しに与える
ヒナに食べ物を運ぶ時は2羽が同時であることが多く いつも番で採食を共にしているらしい
食べ物は草木の種子や芽 昆虫類なども食べる

黒い頭上 オスは頬から喉にかけての紅色部 メスは頬も含めた体は灰褐色
大きさ16cm
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