トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

シロバナサクラタデ

2022-11-15 | 樹木 草花


蓼食う虫も好き好きと言うが、シロバナサクラタデが可愛い花を咲かせていた
白花を付けるサクラタデ(花は淡紅色でサクラの色に似ている)の意味

タデ科の湿地に生える多年草
タデ科はそば粉の原料のそば、染料をとるアイ、薬用のダイオウなどが含まれる
高さ1m以下程になる
茎には紅色を帯びる節がある
葉は互生し10cm程の披針形

花は8~10月に咲く
枝先に花序を出し、白色で3mm程とやや小さい花を多数つける
雌雄異株で、雌花では3個の花柱が雄しべより長い
雄花では雌しべは雄しべより短く、結実しない
そう果は3稜型又はレンズ型で光沢がある

アカボシゴマダラ

2022-11-14 | 虫類


エノキの葉にアカボシゴマダラの幼虫が居た
背に4対の突起があるのが目印になる
頭部に長い角がありナメクジ型イモムシという

日本産のアカボシゴマダラは、主に奄美大島に分布している
関東で見られるものは人為的に持ち込まれた中国産の外来品種
1998年に藤沢市で見つかって以来今では南関東に定着して、山梨県 静岡県などでも確認されている

このまま幼虫で越冬して、成虫は5月から10月まで見られる
食草はエノキ
市街地の孤立木や幼木も利用しており、環境適応性は高いといわれる

アカボシゴマダラ成虫(7月のもの)


アオマツムシ

2022-11-13 | 虫類


だいぶ寒くなった来たのか、アオマツムシが葉の間に入って寒さを凌いでいるようだった

卵で越冬して、成虫は8~11月にかけて見られる
中国南部原産の帰化昆虫
日本へは明治時代に入ってきた
樹上性で、街中の街路樹にもいて、リューリューリューと甲高い声で鳴き、よく耳にする
足に吸着盤のようなものがあり、すべすべした木でも自由に動き回る
食べ物はサクラ カキ モモなどの葉

メスは背中が緑色だが、オスは茶色の不規則な斑がある
大きさは2cmほど

ヒイラギモクセイ

2022-11-12 | 樹木 草花


ヒイラギモクセイの白い花が咲いていた

モクセイ科の花で、この科は日本では7属約30種が知られている
レンギョウやモクセイ ライラックなどの花木、果実をとるオリーブ、香料をとるジャスミンなど有用な樹木が多い

ヒイラギモクセイはギンモクセイとヒイラギの雑種
常緑小高木で高さ5m程になる
葉は対生で4~9cmの楕円形
先は尖り縁には刺状の鋸歯がある

花は雌雄別株で、10月頃葉腋に1cm程の香りのよい白い花を束生する
花は雄花だけで雌花(雌株)は知られていない

ムーアシロホシテントウ

2022-11-11 | 虫類


赤褐色の地に黄白色の斑紋が並んだムーアシロホシテントウ
ムーアは学名のCalvia muiriから付けられて、muiriは人名

前胸背板には白門が4個、上司の白紋は2-2-2-1-1に並んで、中央の会合線沿いの3個は弧状になっている
見にくいが翅端に1個紋がある
大きさは5mmほど
出現期は4~10月広葉樹林で見られる普通種

低木に寄生する白渋病菌類を食べる益虫


ハシビロガモ

2022-11-10 | 野鳥


嘴の先が広くなっているのでハシビロガモと言う、と思っていたが
よく見ると顔や体に比べて、嘴全体がが大きく幅広い

冬鳥 本州以南に渡来するが、北海道では少数が繁殖している
湖沼 河川に居るが、内湾 干潟に入ることもある
採食は嘴を左右に振りながら水面給餌していることが多い
独特な方法では、何羽かの群れで水面をるぐると回って渦を作り、中心にプランクトンなどを集める
それを扁平な嘴で水ごと吸い込み、嘴にある歯ブラシ状のものでろ過して食べる

大きく平たい嘴が特徴的
オスは胸が白く、栗褐色の脇が目立つ
メスは全体が褐色でマガモのメスに似ている
大きさ50cm

トモエガモ

2022-11-09 | 野鳥


顔の模様を巴の字に見たててトモエガモ
奈良時代からの古名は「あぢ」で肉が美味しかったらしい
数は少なく色模様も面白いので人気がある

冬鳥
渡来数は少なく、本州以南の日本海側に多く、太平洋側では少ない
湖沼や河川 湿地などに居る
昼間は安全な水面で休み、夜間や朝夕に水辺や水田で草の実などを食べる

オスは頭部にある黄白色と緑黒色の斑紋が特徴的
胸に白色の縦線がある
メスは褐色で黒い斑紋があり、嘴の基部に小さな丸い斑紋がある
大きさは40cm

皆既月食

2022-11-08 | 日記


今日は皆既月食があった
天王星も4000年以上ぶりとかで月の裏側に入ったとか
惑星食が見られるのは442年ぶり

皆既月食で月が赤くなるのは、地球の縁で屈折した光の内赤い光だけが届くからという
何やら分からないことだらけだが面白かった

オカヨシガモ

2022-11-07 | 野鳥


今日は24節季の冬至 いよいよ冬になりこれから寒さ本番
今朝は今季一番の寒さだった

カモ類の渡りの真っ最中で色々見られるようになった
オカヨシガモは陸のヨシガモを意味する名前 内陸の湖沼に多いのでそう呼ばれたらしい
色の綺麗なヨシガモと比べて、地味色のカモ
人によっては細かい模様があって美しいという

冬鳥 北海道東部では夏鳥で少数が繁殖している
湖沼 河川 干潟などに居る
日中は浅い水辺で水面給餌 逆立ち採食 休憩を繰り返す
夕方は水田や湿地などへ行き、イネ科の草の実などを食べる

オスは胸に灰色の小紋模様がある
メスは褐色で黒褐色の斑紋があり、白い翼鏡がある
大きさは50cm

キアゲハの幼虫

2022-11-06 | 虫類


黄緑色と黒色の縞模様が目立ち、散在する橙色の点がある特徴的なイモムシ
ノダケの葉に居た
大きさは5cmほどあった

アゲハチョウ科のチョウで蛹で越冬して、成虫は4月から10月まで見られる
食草はセリ ミツバ シシウド ニンジン パセリなど広くセリ科植物

成虫は平地から山地の明るい草原にいて、都市部の公園、丘陵地の農地などから山地の草原や湿地などで見られる
日中、草原の上をやや敏速に飛翔し、ツツジ類やアザミ類など各種の花を訪れる
色調は、表翅は黄色っぽく 前翅上部が一様に黒い
裏翅では、前翅上部が黄色く、後翅に濃い赤色の斑がある

ヒメジュウジナガカメムシ

2022-11-05 | 虫類


赤黒模様の綺麗なカメムシがガガイモに集団でいた
ヒメジュウジナガカメムシと言う長い名前
赤黒模様は警戒色で、鳥などの天敵から身を守る効果があると言われる

成虫で越冬し3月から11月まで見られる
草原に生息し、ガガイモがあれば街中でも見られる
関東では200年頃から増え、現在も発生を繰り返している

革質部の黒色紋は楕円形で小さい
大きさは1cm弱

カネタタキ

2022-11-04 | 虫類


朝は少し寒くなったせいか、葉の間に潜り込むように潜んでいたカネタタキ♂
一日中チンチンチンと鐘を叩くように鳴くのでカネタタキと言う
明るい赤褐色の頭部・胸部と短い翅が特徴的
大きさは1cm程

バッタの仲間(バッタ目)でカネタタキ科の昆虫
卵で越冬して成虫は8月から11月まで見られる
庭木 生垣 公園などに居て樹上で良く見られる

オスの前翅はとても短く鱗のようになっていて、発音の為にだけ付いている
飛ぶことはできない
メスは翅が退化してしまって無い
食べ物は色々な植物の葉や小昆虫の死骸

オオミズアオ幼虫

2022-11-03 | 虫類


黄緑色のどっしりした重量感のある美しいイモムシ
オオミズアオの幼虫のようだ
大きさは8cmほどあり、各節背面が隆起していてより太く見える

ヤママユガ科の仲間で、この科には12種居て、成虫は大型のものが多い
蛹で越冬して、成虫は年2回発生し、5月頃から現れる
成虫は全体が淡い緑色で前翅前縁は赤色、10cmほどあり大型の綺麗な蛾
食草はサクラ類 カエデ類 クリ ミズキなど多食性

トホシテントウ幼虫

2022-11-02 | 虫類


トホシテントウの毛むくじゃらの幼虫が葉の表面をこそげ落とすように食べていた
先ず自分の食べる範囲に丸く切り込みを入れてから食べ始めるようだ
葉に切り込みを入れてシナシナに柔らかくして食べるらしい

このまま幼虫で越冬し、成虫は4~10月に見られる
幼虫は無数の刺状突起があり、触ったことはないが痛そう
成虫は暗赤色の地に、10個の黒い斑紋があり、体表に微毛があるため光沢がない
体長6mmほど
草食性で、成虫幼虫共にカラスウリ、アマチャヅルなどの葉を食べる

紅葉 黄葉

2022-11-01 | 樹木 草花


日光へ滝を見に行ってきた
木々が赤や黄に染まって紅葉真っ盛りでとても良かった

紅葉:
気温が下がり、水分の補給が減って来ると、葉柄と茎の間に離層と呼ばれる細胞の膜ができる
やがて葉柄の下面側にある篩部の維管束が切れ、葉から茎への養分の移動が止まってしまうと、デンプンは葉に溜まって糖に分解される
クロロフィルは老化してアミノ酸に分解される
これら糖やアミノ酸を材料に、アントシアニンと言う赤い色素が作られ、葉が赤くなる
落ちてしまう葉にエネルギーを使って色素を作るのは何故か・不思議・・

黄葉:
葉にはもともとカロチノイドと言う黄色の色素があり、クロロフィルでは吸収しきれない部分の光で、光合成の補助をしている
クロロフィルが減って来ると、それまで隠れていたカロチノイドが見えるようになって葉は黄色くなる