サブカルチャーマシンガン

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LUNKHEAD ONEMAN TOUR2016「アリアル」@高崎club FLEEZ 16.10.15

2016-10-16 | LIVE
                                       
                                   昨日はランクヘッドのライブを観に高崎へ。










人生二度目の群馬でした
先月、海北さんの弾き語り公演を観る為に同じクラブフリーズ内のアジルには参加出来たんですけど、
クラブフリーズ本体は未体験だったので、その時に「クラブフリーズでもライブ観たいな。」って思ったんです
冷静に考えると、行く順序が逆だったような気がしなくもないんですけど(笑
(クラブフリーズのが公演数が多いのでアジルのが貴重)、
なんか・・・凄く良かったですね
まず、ハコが基本ちょっと広いんです
その上に横長で、ステージも広めかつ高いんでドラマーの表情までよく見える
おまけに音も照明も優れていて・・・と、正直もっとここで好きなバンド演ってくれないかな。って思う程度には素敵なハコでした
水戸のライトハウスといい、北関東のハコはいいハコが多いように感じられます
行くのは正直遠いし、移動だけで疲れる感覚もあるんだけど(笑
まあそれもプチ小旅行的な感じ?
この日も結構ギリギリで観光的な事が出来なかったので、また次水戸や高崎に参った時はもっと色々と味わいたいですね
高崎は色々な意味で洒落てて凄く都会的な場所ですね。焼きまんじゅうを買い逃したので(発車がすぐだった)、次は絶対焼きまんじゅうを買いたいと思う。
来年もまた北関東のハコに行ける機会がありますように。













ライブ自体は、物凄く良かったです
特に合田さんのベースが最近ヤバい事になって来てて
まるでハードコアバンドのベーシストみたいなプレイも散見されるようになって来たなあ・・・と
兎に角、演奏力の向上が年々高まってるんですよね 基本的には歌を基調にしたギターロックバンド、、、なはずなのに
時折ハードコアか、或いはパンクバンドや、ガレージバンドみたいな迫力を感じたりもするんです
一曲目の「月明かり~」から合田さんの爆音ベースが炸裂してて音源とはまた違う切れ味の鋭さを感じて迫力満点でした
またこの曲から始まるっていうのも思ってた以上に似合ってて違和感なくてちゃんとアガれる感覚もあってよく考えられてるなあ、、、と。

続く「闇を暴け」では怒濤のアンサンブルがハコを揺らし小高さんの最後の咆哮「イェイイェイイェイ!!」もまた凄まじく格好良くて痺れた
「メンバーの四分の一の故郷」「帰って来たぜ高崎!!」と良い具合にお客さんを昂ぶらせつつ次の「潮騒」が想像以上にロッキンな仕上がりで素晴らしかった
まず合田さん山下さんが両名フロントまで上がって来て交互にフレーズを弾く冒頭の演出からして最高だったし、
演奏自体も音源以上に激しさを含んでる印象でこの曲もまたライブの中で変化してるんだな~って思えたのが良かった
小高さんの歌も音源以上にドラマチックでセンチメンタルなものに仕上がってて今までライブで聴いた中でも一番の「潮騒」だったような気がする

「葉桜ファイター」の一体感の気持ち良さ、
「前進/僕/戦場へ」の盛り上がりのピーク感・・・と上手い具合にお客さんをノセていく構成の巧さも健在でした
またこの辺の楽曲は踏ん張って足掻く類の歌詞だったので相乗効果で余計に気持ちが滾った気がします
続けて「インディゴ」と人気曲を惜しみなく投下してこのあたりではもう既に自分も汗だく状態でしたね(笑


髪をやたら掻き乱してポージングでも曲を表現していた「存在?」は、
コール&レスポンス的なノリも含んでいて想像以上に盛り上がる類の楽曲として鳴り響いていました
鋼の音がじゃりんじゃりん鳴って更に爆音ベース、間奏でのアンサンブルの爆発感と色々と凄まじかった「空白」、
山下さんのギターサウンドが冴えまくっていた「木曜日」とアルバムのダークサイドを魅せるコーナーもまた良かった
この辺はギターロックというよりは別の何か、、、ランクとしか良い様のない雰囲気で凄くツボでしたね
うねる様なアンサンブルの高まり具合にビュンビュン感性を刺激されつつ、
ここから聴かせるパートに突入していきました。


久々、、、というか、
個人的にライブで聴いた事あったっけ・・・?と思い返せもしないレベルのレア曲「夕暮れの」
これがまたすごく良くて、、、ジーンと来るようなロッカバラードに見事に仕上がっていて
その洗練された感じ・・・もまた、今のランクならではのアンサンブルだったと思う
日常的でありながら、どこか達観していて、でも諦めきれもしてなくて・・・という
良い意味で曖昧な作中観に改めて救われた気がしました
小高さんのギターも一音一音を大切に弾いている印象でこのパートはこのパートならではの魅力があったように思う
「空中線」は静かな音像の中でも桜井さんのハッとするようなドラムが印象的で思ってた以上に生で聴いても気持ち良い曲だった
「いつか知らない~」に関しては、音源以上に(良い意味で)重苦しい歌と演奏に仕上がっていて
聴き終えてグッタリと気分が冷え込む感触がある意味独特で素晴らしかった(笑)。

しっかりと聴かせるパートをやり終えた後は、
きっちりと盛り上げてライブは終わっていきました
ここで来るか!と思ったアルバムのリードトラック「優しくしたい人がいる」は
起爆剤としても優れていて、お客さんを温める役割も果たしていましたね
そこからサビメロの強さに惹かれた「決戦前夜」、
この日一番の盛り上がりを記録した「うぇいうぇいうぇい」と爆上げの内容が続いていきました

「決戦前夜」は他人の曲だけど、もう既にランクの曲になってるなー。という印象
「うぇいうぇいうぇい」は、想像してた以上にタフで切れ味の鋭い仕上がりになっていて
「灰灰灰~」のところが盛り上がるのは勿論、純粋に合田さんのフロントまで出て来て弾き倒したベースサウンドがあまりに格好良すぎて正直痺れてしまった
それも、「灰灰灰~」の時とは違って笑顔ではなく、鬼の様な表情でひんやりと弾き倒していたので余計にインパクトが凄まじく魅入ってしまいました
また、ゴツゴツしたサウンドとは裏腹に、意外と小高さんが丁寧に歌を歌ってる(感情を込めながら歌っている)印象で
それもあって痺れつつも、目頭を熱くさせるほど感情移入もしながら聴けた気がして、個人的にはこの日一番のアクトだったかと
ランクヘッドの、個々がきちんと目立つ「バンド感」の良さもまた際立っててシンボリックな一曲に仕上がってました。
ヘドバンすら可、な演奏のゴリゴリ感も勿論素晴らしくて、この曲は(これから行く人には)特に期待してて欲しいです(笑

「ユキシズク」「スモールワールド」と一体感と共に温か味、、、もきちんと表現して本編は終了。
バンドの調子もハコの良さもすこぶる印象的で正に今ツアーが絶好調!だと本人らが言ってるのも納得の出来栄えでした。

特に、ランクはポップなバンド・・・だと思ってる方にこそ、
生で観てその演奏の迫力の凄まじさに胸打たれて欲しいです
更に、ランクのライブには他にはない温か味もあるなあ。と去年の野音以来1年ぶりに観て改めて感じられました
激しいんだけど、すごく近くで寄り添ってくれる歌というか・・・そういう「ならでは」の良さがあるライブ
関東近郊ではまだ横浜、埼玉、東京、、、と三公演も残ってるので高崎公演に参加しなかった方にも今のランクヘッドは是非観ておいて欲しいですね
これから近畿や東海や四国、北信越や九州等も回って行く予定なので少しでも興味がある方は是非。
過去曲も相当良い仕上がりに聴こえてその意味でも素晴らしかった一夜でした。
ありがとうございました。









1.月明かりに踊る君を僕はただ見ていた
2.闇を暴け
3.潮騒
4.葉桜ファイター
5.前進/僕/戦場へ
6.インディゴ
7.存在?
8.空白
9.木曜日
10.夕暮れの
11.空中線
12.いつか知らない誰かを愛しても
13.優しくしたい人がいる
14.決戦前夜
15.うぇいうぇいうぇい
16.ユキシズク
17.スモールワールド

18.月光少年








アンコールの「月光少年」は激しさ2割増しの勢いでこれまた良かった
小高さんがフロントまで出て来てギター弾き倒す演出含めてアガりましたね
全体的にアグレッシヴでスカッとする類のライブだったんですが、
時折じっくりと聴かせたり、、、と緩急がクッキリしてたのも良い意味で分かりやすくて良かったと思う
個人的ベストは「うぇいうぇいうぇい」、後「潮騒」「夕暮れの」等の過去曲のチョイスとその演奏の仕上げ具合も秀逸で印象深い公演でした。
「アリアル」のツアー、めっちゃ楽しいですよ!

それと群馬高崎はドラムの桜井さんの地元、、、という事で
アンコール時に焼きまんじゅう食いながら出て来たのが面白かったですね(笑
ツイッターでも地元愛炸裂のツイートしまくってて、改めてメンバーの地元で観るライブはいいもんだな、と。
個人的にもまた高崎まで行って、クラブフリーズでまたランクでも他バンドでも良いので、ここでまたライブが観たいですね。
この日もまた記憶に残る一日になってくれて本当に良かったです。感謝。