サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

ふくねこ 第2話 感想(月刊アクション2016年12月号)

2016-10-29 | 松沢まり
                                      
                                 俺もしょっちゅうスベってます(遠い目)










なんか、いかにも年頃の、思春期っぽい悩みでイイなあ・・・って思いました(笑
そもそもあの場面でスベったのは良い具合に媚びる事が出来なかったからだと思う
「まだ分からない」「引っ越して来たばかりだから」っていうのは正直な感想で「正しい」と言われれば正しいんですが、
やっぱり正しさだけじゃ人間関係は上手く動かないですよね
もっと気の効いた事を言えれば、
もっと上手いパスを出せればあんな雰囲気にはならなかったでしょう
コミュ下手だと、「受ける」だけで終わってしまって、「受け返す」事が出来ないんですよね
パス出されてもこっちがパス出さなけりゃ、「ああ向こうはパスくれないのか」ってその内スルーされる存在になる
要するに“連係が取れなきゃダメ”って事なんですよね それはよく分かっているつもりであります
まあ、分かってても分かってるだけじゃダメなんだけどな!(虚無感)




会話はスポーツに似ている(と、思う)
ただ、ここまでガチガチに考えちゃってる時点で
“自然”とは程遠いのかもしれませんね。



学校は露骨に「友達がいる人」「いない人」に分かれる場所で
しかもこの年代だともっと遊んだりしたいでしょうし、辛いでしょうね
自分もその年代にぼっちだったんで海子の気持ちは分かるつもりです

今回もふくねこ、こと、フクの福を呼ぶ幸せの踊り、、、に助けてもらって
「ぶつかった娘が(偶然)姉の漫画のファンだった。」という奇跡をおやつのお礼に分けてもらえました
ただ、それは先月の展開と全く同じ、違うのはむしろここからでした。

そんなチャンスを活かして、
「自分から」勇気を出して積極的に話掛ける事に成功
全部が全部ふくねこことフクのお陰じゃない、
ちゃんと海子の自力も合わさって掴むことが出来た一つの「成長」・・・の表現にグッと来ました
きっかけはフクちゃんのラッキーパスだったんだけど、そんなパスを自分の力でちゃんと繋げる事が出来た、、、
そんな誠実で、1話の中でもきちんとキャラの進歩を描ける作劇が今月は素晴らしかったですね

世界は君が考えている以上に残酷で
世界は君が考えている以上に残酷じゃなかったりもする
要するに、真剣になるのはいいけど、深刻にはなるな、って話ですね(by松岡修造)
案外、良い結果が出たり、上手く繋がったりもするから、まずは自分から動く事が大切
それを海子は今回で学んだんでしょうね
それまで引越しに因る友達ゼロ案件に必要以上に悩んで、涙していた海子が
ふくねこのフクちゃんのパワーと自分自身の勇気で一気に満たされて行く様はカタルシス満点で読み応えがありました
なんか海子はツンケンしてた最初の印象よりも、思ってた以上に初々しい良い娘で正に美月ライクな主人公で非常にイイ感じです
こういう気持ち、忘れてたな・・・って思える第2話目でそんな思春期の相様に触れるのも面白かった2話目
順調に、そして期待以上に楽しい漫画に仕上がってるのでまり先生のファンは是非読んで欲しい
そうでなくとも、ポップで可愛くて、こしょばゆい所に手が届く漫画になってるので是非是非。当ブログは「ふくねこ」を応援しています!













勇気出し最中の海子可愛い・・・(笑)
ツインテの新キャラがどういう風に物語に作用するのか、
そして家族の為に一生懸命頑張ってるお姉ちゃんのドラマにも期待大です
陽太も相当良いキャラだし、これは今は少なくなってしまったホームコメディの新星になれるかもしれません
今、ホームコメディ的な作品全然見当たらないですもんね。そういう意味合いでも「ふくねこ」には期待なのです
ましてや双葉社はホームコメディの代表格のような漫画を輩出してる出版社ですからね(笑)

それにしても、いつか海子や陽太もフクがただの猫にしか見えなくなる時が来るんでしょうか
それはそれで寂しいな、、、って気が早いですが思ってしまいました。
来月も楽しみ♪