サブカルチャーマシンガン

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LOST IN TIME「その奇跡とその偶然・足跡は続く2016 これまで、これから」@下北沢CLUB Que 16.10.2

2016-10-07 | LIVE
                                    
                              先週の日曜日、ロストのライブを下北沢で観て来ました。










そんな訳で前の記事に続いて今度は7th~9thの再現ライブでした
ここら辺になると割と最近っちゃあ最近の曲ばかりなんですけど、
そんな中でも久々に聴けた曲も案外多くてその意味じゃ予想外にホクホクな公演でしたね
 しかし、やっぱりこの日も海北さんのベースの音がやたらデカく感じました
個人的にベースが最もセクシーな音色を奏でる楽器だと思ってるんですけど、もう相当ブリッブリの状態が続いてて
これは敢えてなのか、それとも毎日のようにライブしていた影響でかなり手がムキムキになっちゃってるのか・・・そのどっちかだと思うんですけど
それって未だに「進化している」って事の証明にも成り得てるんですよね
最近じゃmoke(s)でベースオンリーで参加してたり、歌や歌詞だけではなくベースサウンドの如実な変化にも注目すべきかも、、、と思わされた2DAYSでもありました

そして、やっぱりニュー・シングルの曲がこの日も最高でした
キャリア15年目にしてまた一皮剥けられた感じ、、、というか
安定を選ばずどんどん新しい方向にどんどん新しい音楽を鳴らしていってる感じが最高に格好良かったです
単なる過去作振り返りではない、むしろ過去の曲すらブラッシュアップして「今」にきちんと繋げていくような・・・
そんな確かな意志と目的をはっきりと感じる事が出来た、この日もこの日でまた素晴らしい一夜だったなあ。と素直に思いました
今のロスト、相当面白い事になってるので、「昔聴いてたよ」って人も是非戻って来て欲しいですね。ずっと良い音楽やってると思います。ずっと、ね。











この日は「30」で晴れやかにスタート、
続く「over」ではガムシャラで切実な歌声に早くも心打たれる
この曲はメロディもテーマも相当胸に来てしまうキラーチューンだと思ってるんですが、
意外と定番化はしてないんだよなあ。久々に聴いたし。でもこの曲は好きな人が多いのか、かなり盛り上がったようにも映りました
雄大な「雨が降る夜」を思い切り響かせ主に7thの楽曲でこの日は幕開けと相成りましたね

リズム隊のビートの重さが印象的だった「遠すぎた橋」はリリースツアーの時よりもシリアス度がUPしていて相当イイ感じでした
海北さんの歌も限界まで張りつめたギリギリの雰囲気に満ちていて相応の凄味がありましたね
罪を清算するような終わり際の流れにも感情移入しつつ・・・
ゆったりとした雰囲気で、でも熱は微かに帯びながら「VTR」をしっかりと響かせる

孤独なテイストがたっぷりの「小さな隣人」もまた素晴らしかった
この曲は生で聴くと音源以上にリズミカルに感じられるのがより素敵でイイですね
冷たく凍りつくような香りも忍ばせながら、切実な歌を聴かせて魅せてくれました
リリースツアーと同じく更に不穏に進化させた「No caster」はいつの間にか盛り上がるタイプの曲になってて驚き
あの時は神妙に聴くタイプの楽曲でしたが、この日は勇ましく堂々と響かせて喝さいを浴びていた印象でした
やっぱりこの曲は三井さんのおどろおどろしいギターの音色で聴くのがよく似合う(笑


そこから「震災以降でなければ生まれなかった表現」の楽曲に着手、
切々と「五月の桜」を歌い上げ(力み過ぎていて一部ミスってた笑)、
更に「燈る街」をゆっくりと投下、この曲は以前よりもエネルギッシュに感じられてその意味でも良かった
素直に元気になれるメッセージある歌詞もこの日はいつも以上に心に響いたなあ・・・と沁みつつ、
これもまたMVを録った割には久々に披露された「誰そ彼」のグッド・メロディに癒される

大好きな三井さんのMCを挟みつつ、
その流れで海北さんが「いずれまたホールで・・・」と嬉しい野望も飛び出して気分アガりました
ただ、最近はもうそういう狙っていく姿勢、、、とうよりは単純に一人一人のお客さんにしっかり音を届けて行く・・・っていう
そういうスタンスになってるのかな。って感じさせる雰囲気のMCでもありました

後半戦は勢いよく、明るい「366」から始まり
関係ないけどこの曲を聴いてるといつも桜と校舎のイメージが頭に浮かぶんですよね
希望に満ち溢れた歌とサウンドを叩きつけながら、今度はガムシャラに足掻く相様を歌った「Synthese」へ
この曲はいつ聴いても格好良い、最近の定番なだけはあるなあ、、、と聴いてて感じてました
疾走感を浴びる位にたっぷり吐き出した「歩く速度とその矛盾」もちょい久々、
ある種の開き直りにも似たメッセージ性が高らかに響いていました
アンサンブルも全体的にパワフルで、
源ちゃんの畳み掛けるようなドラミングもまた最高でしたね

これも定番化しててもおかしくないくらいに大盛り上がりだった「ジャーニー」、
みんなでシンガロングして握りこぶし作って、、、って盛り上がりの相様を観ていたら、
なんでこれが定番化してないんだ!?って素直に感じちゃいましたね(笑
それくらいに気持ちが良くてストレートに最高だったなあ。
この曲もリリースツアー以上に馴染みが良く進化してたと思う。

「22世紀」「home」とグッと熱くなる流れを続けて、
これまた“最近のロストらしい”大人なアレンジと歌が光る「明け星」でこの日のライブは締め
この曲の歌詞は本当に沁みる、経験が多ければ多いほど沁みる内容の歌詞になっていて
この日もまたゆらゆら揺られながらジーンとこの胸に響いてくれて良かったです
旧譜の曲も、決して「そのまま」ではない、
繊細さ或いは力強さを蓄えていて、
ある種“リリースツアーでは出せなかった説得力”が確かに鳴っていたなあ、、、と振り返って感じてます
このアルバム振り返りシリーズ、相当面白い事になってるのでお近くの方は是非是非、って感じですね
その他にもthe pillowsとの対バンや新年のワンマン等色々と決まってるので、
是非今の面白過ぎるLOST IN TIMEを味わって欲しい気持ちで一杯です。
また、そう思わせてくれるような夜でした。昨日に引き続き、ロストインタイム、スタッフさん、お客さん、
そしてハッピーアニバーサリーCLUB Que&スタッフの皆さん、ありがとうございました。









1.30
2.over
3.雨が降る夜
4.遠すぎた橋
5.VTR
6.小さな隣人
7.No caster
8.五月の桜
9.燈る街
10.誰そ彼
11.366
12.Synthese
13.歩く速度とその矛盾
14.ジャーニー
15.22世紀
16.home
17.明け星
 
18.太陽のカフス
19.グレープフルーツ
 
20.ライラック

21.希望










この日はトリプルアンコールまで敢行!
やっぱ、、、新曲「太陽のカフス」が良いんですよ
アンサンブルを聴いてるだけでも楽しいオシャレで新機軸な「大人な」アレンジ、
なのにところどころで爆発する緩急も非常にダイナミックで面白く、
メロディも練りに練られていて新しいロストの指標になるのではないか・・・とか思える位に素晴らしい曲だと感じました
海北さんの語呂を重視した歌い方も面白くて、その上でちゃんと意味がある歌詞も聴き応えがあって最高
前日この日とみんな終演後にこのシングルを買い求めてたのがある意味象徴的に感じました
物販の列が凄かったもんね・・・笑
このニューシングルに関してはこの日も流麗に響いて素敵だった6月のシングル「ライラック」と同じく単独で記事を書くつもりです。最近ヘビロテしまくりだしね。

アンコール最後は熱量たっぷりに「希望」を響かせて終了、
この夜以降も水戸/仙台/札幌、後はモロハやワニマのツアーやイベント等に参加、
更にthe pillowsとの対バンや新年のワンマンなどノンストップでこの後もロストは続いて行きます
っていうか、今年は新年にツアーがあったり、1st~4thまでの再現ツアーがあったり、
弾き語りの全都道府県ツアーがあって、10月にこのツアーがあって
そのあとも対バン企画やツアー参加があって
年明けたらワンマン、、、って
特に海北さんのオーバーワークっぷりが凄い事になってますね(笑
moke(s)も定期的にやってるしなあ・・・なのに、声はいつでも出まくりだしなあ・・・という事で
常日頃からモンスター状態を持続させている音楽マッチョな海北さん及び今のロストインタイムは本当に素晴らしいです
特に新しい曲がホントに良いので、機会があったら参加されてみてはいかがでしょうか。


この日のハイライトは、やっぱり「ジャーニー」か「太陽のカフス」かな!




LOST IN TIME「その奇跡とその偶然・足跡は続く2016 再起動」@下北沢CLUB Que 16.10.1

2016-10-07 | LIVE
                                   
                             先週の土曜日、ロストインタイムのライブを観に下北沢へ。









結論から書くと、
「夢」という曲で少し泣きました
もう振り返るとそこが強くリフレインしてしまうんですけど
勿論全体的にもまたバンドが更に一歩進化されてるのが如実に分かる名演に仕上がっていました
この日は、、、というか、次の日も海北さんのベースがやや爆音気味でブリブリしてたのが(良い意味で)気になりました
そういうはっきりと感じられる変化も多々あったので、47都道府県ツアーを終えてよりタフになった海北さん率いる今のロストに是非触れて欲しい。素直にそう思います。
では以下。










下北沢に来たのは久々でした
振り返ると、3rd~4thの再現ライブ以来?だから、またロストで来たんですけど(笑
何気にその時より客入れがスムーズになってて少しビックリしました
今回は5th~6thの再現ライブというコンセプトで
個人的には最近のロストの音楽のが好きなんで、ある意味6月のシリーズ以上に楽しみにしていたこの日と次の日の公演でした
弾き語り以来の海北さん、久々にバンド活動に戻って爆音で楽しそうにベースを弾く姿がとっても素敵に映ってました。

一曲目「希望」から、いつもよりベースの音がデカく、ブリブリしていて
なんとなく心境の変化でもあったのかなー。とか思いながらテンション高めで聴く
次の「トライアングル」はやっぱり生で聴くとスケール感が音源以上に大きくてその拡がり具合に感動
「合い言葉」は“届かなくちゃ意味がない”ってフレーズに感情移入してしまって早くもグッと来てました
三井さんのギターソロがやたら格好良かった臨場感たっぷりの「キャラバン」もライブ映えして堪らなかったな

「明日が聞こえる」ってアルバムはふんわりとした聴き心地のアルバムだと捉えられてそうですけど、
こうやって色々と生で聴いてたら意外とライブ向きの作品だったのでは?とか思えたのが面白かったですね
「キャラバン」とか躍動感にも満ちているから、強い気持ちを歌った歌詞と相俟って物凄く(心情的に)盛り上がったりします
大人なアレンジが心地良い「ブルーバード」等ひたすら聴き心地の良いアンサンブルを序盤はめいっぱい味わえて幸福でしたね。

心情を思い切り吐露する「所在なき歌」から一転、
今度はダーク・モードに突入
激しく陰鬱な「勲章と傷」はその歌詞のシビアさも印象的でやはり素晴らしい曲だな。と再認識
最後まで何一つ前向きにならない振り切った方向性にも沁みつつ、
「その名前を」では感情むき出しの歌が全力で鳴り響いていてその迫力にも圧倒される
コーラスワークの美しさが光る「なくしたうた」もこの時期には似合うおセンチな音像でこれまた良かった
そんな前半戦を締め括る役割を担っていた「陽だまり」もまたレコードに於けるA面のエンディング、、、みたいにも聴こえて粋な構成だったと思います


三井さんのほのぼのMC(これ大好き笑)の後、
「夢」だったんですが
不思議と聴いてて少し涙が出て来ました
特に、最後の部分の説得力が昔とは違っていて
それもあって聴いてて泣いてしまったのかもしれません
それと、最近「どんなに頑張っても、、、」って気持ちが沸きつつあったので
そういうパーソナルな心境とも重なって泣いてしまったんでしょうね

とか思ってたら、次の「ニジノシズク」にも泣く手前まで涙線刺激されました(笑
なんでしょうね、歌い方が完全に曲の世界観に合わせたややシックな歌い方だったので
それもあって聴いてて終始泣きそうな気分になっていたのかもしれません
最後の“寂しくなったら振り返るから~”の辺りとか、
年食った今だからこそ分かる想いもあったりして
そういう意味でも今のロストは年相応の良い歌歌ってると思うんですよね
この曲はギターリフもすっごく良くてこの日の三井さんもキレッキレでした
ドラマの主題歌なんかに似合いそうなくらい流麗で青春っぽいフレーズが最高だった

そんな三井さんのカラフルなギターソロがまたも炸裂した名曲「スピンオフ」、
以前は定番曲だった事もあり6thの中でもトップクラスに会場自体が盛り上がってました
スピード感と絶望感と、ガムシャラ感と歪さが絡み合う唯一無二の作中観にこの日も痺れて、
この曲はまた定番復活させて欲しいなあ、、、って正直に思ってしまいました(笑
歌詞は暗いんだけど、めちゃくちゃ盛り上がるんですよね。それこそイントロの源ちゃんのドラムからしてテンション上がりますよ。

またも海北さんのブリッブリのベースが爆音で響いてた「8月7日の夕焼けを君は見たか」もシリアスで激しいアンアンブルが独特でとても気持ち良かった
せめぎ合いそのものなパート同士のぶつかり合いも刺激的で、まとまるのではなく3方に飛び散ってる感じの演奏が兎角新鮮で素晴らしかったですね
ちなみにこの曲をライブで聴くのは初めてでした。それもまた嬉しかったなあ。


終盤では青春が具現化して見えるような強烈な“蒼”を撒き散らす「青よりも蒼く」がまず最高に胸に来た
演奏もキレッキレで勢いもスケール感も同時に受けられる三位一体の演奏の凄さは流石の一言
激情のギターソロが鳴り響いた「ハローイエロー」、やはり三井さんのギターは最早ロストの顔になって来てるな~としみじみ感じながら、
本編最後は「ひとりごと」をめいっぱい歌って終了、
旧譜の再現ライブとは思えないくらい“今の”ロストのモードが全開の公演に仕上がっていて
そこが何よりも素晴らしかったなあ、と思いました。ロストインタイム、スタッフ、お客さん、そして22周年のクラブキューとスタッフの皆様に感謝・・・ですね。










1.希望
2.トライアングル
3.合い言葉
4.キャラバン
5.ブルーバード
6.所在なき歌
7.勲章と傷
8.その名前を
9.なくしたうた
10.陽だまり
11.夢
12.ニジノシズク
13.スピンオフ
14.8月7日の夕焼けを君は見たか
15.青よりも蒼く
16.ハローイエロー
17.ひとりごと

18.太陽のカフス
19.グレープフルーツ

20.ライラック










アンコールで披露された会場限定ニューシングルの「太陽のカフス」がこれまたすっげえ良かったんですよね
アレンジも雰囲気も、今までのロストの中では明らかな新機軸でかなり大人な雰囲気が光る、「これからのロスト」を示したものにもなっていて
そんな「大人ロスト」はあまりにも格好良くて初見で痺れるくらい刺激的でグッと来ました
ちょっと早口な歌い方もオシャレなテイストもどっちも新鮮過ぎてこの日はただただ楽しかったですね。

そのカップリングの「グレープフルーツ」のリメイクバージョンもまた良かった
原曲よりもロッカバラード風味に仕上がっていて轟音のギターの中で歌う音像がこれまた新鮮で良かったです
最後はドラマチックに「ライラック」で締め、、、と正に完璧な公演だったんじゃないでしょうか
全体的に歌い方がシックで渋めな歌い方にも聴こえてそこもまた凄く格好良かった、、、と書き記しておきます

個人的に「ロストアンドファウンド」は彼らのディスコグラフィーの中でもトップクラスの名盤・・・だと思ってるので
絶対に行きたい公演の一つ、でした。大好きな6thの曲、そして思ってた以上にライブ映えしまくってた5thの曲も両方最高で
本当に行って良かった、演ってくれて良かった・・・!とはっきりと思えた名演でしたね。改めて、素敵な夜に感謝を。


個人的ハイライトは、「夢」~「ニジノシズク」で。