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クノイチノイチ! 第4話(其之四)「意識高い系くノ一」 感想(ヤングジャンプ 2016年46号)

2016-10-13 | クノイチノイチ!
                                     
                                    あやめちゃんカッコいい。










「どちらがより子供か」という観点で話せば、間違いなく江梨奈の方でしょうね
感情が赴くままに行動したりイライラを口に出すのは子供の所業です
まあ、売られた喧嘩を素直に買う渚ちゃんもまた幼いんですが(笑
そういう嫌な発言を余裕でかわして、
それすら織り込み済みで行動出来るのが大人なんじゃないか、と思います

そもそも、下品だなんだと批判してましたけど、
品があろうがなかろうがそれすらぶっちゃけ個人の自由な訳で
今はもう、、、
ちょっと何かを口に出すだけでツッコまれたり揚げ足を取られたりするような野暮な時代なわけじゃないですか?(笑
本当は、各々の個性を認め合うのが一番“大人”だと思うんですけどね
否定から入る様な思慮の浅さでは江梨奈もまだまだ、という事でしょう
まあ渚ちゃんに品があるかないかはさておいて(笑
江梨奈は江梨奈でキャラデザが良いですし、
これからの変遷が楽しみになる新キャラでしたね
こういうキャラほど変わった時のインパクトは大きいですしね。



正解!(笑)。


ただ、今回のあやめちゃんは格好良かった!
だって、あんなに巨乳ガーってボコボコに否定されてた相手を
素直に「私の友達を」って言い方で助けに入れるんですよ?
これには正直グッと来ましたし、
読切時代含めてこれほどあやめちゃんが頼もしく思えた事はなかったです
渚の心情になって考えて見ると、自分があれほど邪険にしてた相手に庇われた訳ですから
結構感じるものも大きかったと思いますけど・・・その辺りも注視して読んでいけたら良いですね。

それに加えて、江梨奈の事を「子供だ」って言い放ったのも個人的にはグッドでした
あやめちゃんはセックスシンボルとしての出番は多かったんですけど、
意外とそういう批評的な目線で話す事がなかったんで
ちょっとスカっとしましたし、
ああいった行動が江梨奈に与える影響もあるんじゃないかな~って思いました。

個人的には、偉そうにふんぞり返って分かった気になってあーだこーだ言ってる連中はすべからく子供だと思ってます
本当に素敵な大人は、他人の神経を傷付けるような振舞いなんてしませんよ。
そんな喧嘩の相様が新鮮で面白かった4話目、
早くもチームに友情の芽が出そう&困難が沸き出そうで次号分を読むのもまた楽しみです。
特に、渚ちゃんのリアクションが楽しみだ(笑
ああいう娘ほどデレると可愛いですからね。期待大。




羨ましい、、、ってよりは、
困惑してるイチちゃんも可愛く思える・・・
という不思議な感情に陥る本作です(笑



ところで、「お色気の術」のシーンで
むっつりイチちゃんはあやめや渚のエロシーンを想像してましたけど、
授業って事はイチちゃんもやるのよね?その辺どう考えてるんだろう・・・笑
でも、大大大好きなイチちゃんのお色気の術ならかかってみたいかな笑(バカ)
なんかそういう部分も描いて欲しいなあ、って少し思ってしまいました
早くも疑われてましたけど、それをどうかわしていくか、、、にも注目ですね
胸を揉まれてイカされる、という厳罰方法も面白かったですし(笑
個人的には中々イイ感じに展開していってる感覚があります
特に、渚ちゃんという武器を得たのは大きいですね
扉絵も可愛かったですし、化けそうな素養もありますし
あやめちゃんの過去や他のクラスメイト達等伏線も撒かれたのでこれから先を読んでいくのもまた楽しみです
取り敢えず、安定して続けて行けるように毎週アンケ頑張って出し続けますよ。








しかし先生も個性的で面白いな~
イチちゃんもさり気に失礼な江梨奈に注意を喚起してるんですよね
そういうトコもまた良かったです。色々な意味で期待十分な作品になって来ました。
お色気の術の授業が早く見たい・・・笑



天野めぐみはスキだらけ! 4巻/ねこぐち

2016-10-13 | 天野めぐみ&古見さん










4巻読了。夕焼けとめぐみの表紙がまたイイ感じ。










元々その兆候はあったんですけど、
この巻から明確に学を格好良く素敵な男の子、、、として描こうとしている印象を受けました
なんというか、読んでて(既に全部読んでるお話なのに)単純に「学、カッケー」ってなる事が多かったんですよね
特に、お守りのお話とラーメンのお話の学は相当に粋で格好良かった
お守りの話では、めぐみから貰ったお守りを失くしてしまって血眼で探す姿が印象的だったし
「これじゃなきゃダメ」って、そこまで想いを持ってる心情が垣間見れたのにグッと来たし
それを間接的に聴いて本当に嬉しそうな、そして惚れ直しているようなめぐみの表情が何よりも素晴らしかった
要するに、めぐみがそこまで心酔するのも必然と思えるまでのキャラに仕上がって来ている感覚があります
 ラーメンのお話では、一応(失礼)女の子なりにメニュー追加して食い意地が張ってるところを見せたくない・・・と悩むめぐみの気持ちを察して
自らメニューを追加し、思ったよりボリュームあったから食べて。と差し出す姿が本当に粋で縁の下の力持ち的だなあ、、、とはっきりと思えた
その他にも、ちょっと沈んで暗くなってるめぐみの様子を見て、缶ジュース奢ってくれたり。。

と、ここまで書いて来て思いましたが、
どれもある意味「サンデー的な格好良さ」なんですよね
周りを気にして、男の子の前を気にして食い意地見せたくない、と悩む女子に助け船を出すのも
お守りを血眼になって探す所を間接的に見られてグッと来させるのも
さりげなく缶ジュース奢るのもどれも決して派手な事じゃない
ある種の「日常的な」格好良さ、粋さ、だと言える
だからこそ、
「THEサンデー漫画」という印象も少なからずあって、サンデーの常識を破った漫画であると同時にサンデーらしさを継承している漫画だとも感じるんです
そんな学のさりげない格好良さ、粋さ・・・が生み出す「素敵」だと思えるシーンのカタルシスを是非存分に味わって欲しい新刊に仕上がっていました。


相変わらずめぐみは可愛くて、時に健気でいじらしくて、その上官能的で(笑
どこを切っても楽しめる堪らない一冊になっているんですけど
それらめぐみの魅力に負けないくらいに、
「青春感」も際立っている作品になっているな。とこの4巻を読んで改めて感じる事が出来ました
例えば、中々素直になれない学だったり、意地を張る事で生まれるこしょばゆい感じだとか、
学の姿を見て頑張ろうと刺激を受けるめぐみだったり、
そんな頑張ってるめぐみを見て学が劣等感を受けたり、かと思えばめぐみの本心を知って「同じなんだな」って思う相様だったり
そういう・・・ムフフとニヤニヤのバランス感覚に長けてるな。って分かりやすく言えば、そう感じたんです
初志貫徹そのもののようにこの巻数でも「隙だらけ」なめぐみは多数出て来ますが、
同じくらい「好きだらけ」なめぐみも多々顔を出したりする
少年誌のちょっとえっちぃラブコメとしても読めるし、
或いは青春コミックという側面から読んでも大丈夫なクオリティ(だと思う)ので
そういう意味合いじゃ存外にバラエティに富んだ構成/漫画に成り得ているんではないでしょうか

そう、俺はサンデー本誌でも追い駆けてて、毎週各話感想書いてたりもするんですけど
単行本でまとめて一気に読むと自分のイメージ以上に多角的に楽しめる漫画だなあ、って思うんです
完全に隙だらけなお話もあって、或いは好きだらけなお話もあって、はたまた学くん格好良い!って話もあり、
若しくは第32話のようにガールズ・コメディ的な魅せ方のお話もあったり・・・・・と
色々と理屈っぽく書いてますけど、つまりは単純に様々なタイプのお話があって純粋に面白かった、、、んです
コメディとしても、エロコメとしても、ラブコメとしても、めぐみから観た「学カッケー」的なお話としても楽しめる
今回は過去最高にこの作品の表情の豊かさを感じる事が出来た新刊になっていたんですね
割とどこから読んでも楽しめる金太郎飴的なイメージを持ってるかもしれませんが、
意外と学も着実に進化してますし、めぐみの可愛さ/いじらしさもUPしていたりします
その上でめぐみの友達やアキちゃんといった存在も輝いてますし、
お世辞抜きで少年誌のラブコメが好きならオートマティックに楽しめる、面白がれる作品なんじゃないでしょうか
もう単行本も4冊目ですが、面白さが衰えるどころか学の進化により更にニヤニヤ出来る仕上がりになってるので
やはり大手を振って支持、全力で推させて頂く次第であります。
女の子(めぐみ等)の可愛さを堪能したい人も、
男の子(学)の格好良さを堪能したい人も、
両方満足させられるようなラブコメになっていると思いますね
最後のお話が学の粋さ、格好良さが光っているエピソードだったので
ついついそこが印象に残ってしまってそこばかりを絶賛したくなってしまう(笑
そういう4巻目だったなあ。っていうのが俺個人の印象の大きな一つ、でありました
でも、全体的に愉快で楽しくて可愛い、盤石の内容に仕上がってると思う。










ちなみに38話は合併号での巻頭カラーだったんですね
雑誌にとって重要な合併号で巻頭、、、というのは当時ファン冥利に尽きる待遇でありました
片方が頑張れば、もう片方が負けじと頑張って、その姿を見て「俺も・・・」となる
この二人の関係性は本当に“素敵”だなあ。って38話を読み返して改めて思いましたね。

また、おまけページ(カット?)も凝ってて、
19ページくらいオリジナルの描き下ろしのラフカットが載ってます
特にガクラン姿で紅潮して恥ずかしがる勅使河原さんのカットは素晴らしかったです笑
32話では女同士の友情、も楽しめますし本当に終始退屈しない一冊だった。心から大好きです!