ある意味少年誌的な1シーン。
個人的に最近のジャンプでは「アクタージュ」がお気に入り。
色々な意味で異端であり、しかしある意味王道でもある・・・という、
一風変わったテイストでありながら、ジャンプ的な要素も併せ持つ味わい深い作品に仕上がっていると思う。
まず、主人公が女性である。
しかも、今までの女性主人公ものとは違って、
なんというか・・・凄く女性らしい女性というか、
まず戦わないしワイルド系でもないし、むしろ清廉な美少女なんで
夜凪景という主人公の存在だけで「今までのジャンプ」とは違うオリジナリティを獲得している、、、と言えると思う
個人的には女性主人公でもここまであからさまにガーリーな主人公はいなかったんじゃないかな。。って感じてます。
そして、本作が凄いのは、このルックスでありながらある意味ジャンプ的な思想の持主である、、、という事なんですよね
ただ美しく役を演じるのではなく、まるで役柄そのものに「なった」(なり切る、ではなく)かのような異端な演技・・・・。
夜凪景は姿形こそジャンプらしからぬ清楚な美少女ですけど、
その演じ方だったり、
物語の動かし方はある意味ハッタリ大好きなジャンプ主人公そのものでもあるんですよ
それがまた絶妙というか、カウンターでありながらストレートでもある。。
そんな稀有な作品に仕上がっていると個人的には思うんです。
また、
デスアイランド編の決着の付け方が良かったですね
こういうのは得てして、主人公に感化されて相手を「変える」というものになりがちなんですけど、
この漫画はそれを“良し”としなかったというか、夜凪景は夜凪景のままで、
百城千世子は百城千世子のままでシリーズを終わらせたのがまた漫画として新しい、と言えます
要するに、夜凪ちゃんのように剥き出しにありのままに生きるのも、
千世子のように「完璧」を目指して他人が望む自分でありつづけるのも、
どっちもそれぞれの生き方、スタイルなだけであって、
どちらが良いも悪いもなく、
むしろそのどちらも正解、
それぞれがそれぞれを認め合って、更に、プラスアルファで刺激しあって終わる。。という、
ある種最高のオチに仕上がってて、正直読んでて気分が良いし、「誰も否定しない世界観」が素晴らしいな、と。
夜凪ちゃんは、夜凪ちゃんらしく「天使」を目指し、
千世子は千世子らしく、新しく手に入れた「横顔」を使って更なる高みに踊り出る・・・。
そういう所謂win-winの関係性に終わった「これから」がより楽しみになった好シリーズになったかなって感じました
今週の青春真っ盛りなみんなの相様を含めて少年漫画、群像劇っぽい良さもあって最高だった23話目でしたね。
個人的に、サインを描かれる夜凪ちゃんの下りが凄く好きです。。笑
さて、
このデスアイランド編で掲載順が上がりまして、
ようやく3度目のCカラーも獲得出来たんですが、
ある意味勝負はここからだなあ。とも思ってます
一つの到達点は提示出来たと思うんで、今の盛り上がりを維持していけるか。。
最初は絵柄が好き、夜凪ちゃん可愛い。。で読んでた漫画ですが、いつの間にか毎週の楽しみの一つになってたので、
これからも生暖かく見守って行こうかな、って思ってます。アンケの「面白かった3つ」にも入れてるので。
しかし、
夜凪ちゃんマジ可愛い。。
マジで天使。。
とか、
普通に思ってしまうあたりかなり感化されてる気もします・・・(笑
当ブログは密かに「アクタージュ」を応援しております。