サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

過去最高の掲載順。/アクタージュ 第26話「覚悟」 感想(週刊少年ジャンプ2018年34号)

2018-07-23 | 漫画特集
                              
                             「アクタージュ」が面白い。












今週、ジャンプ買って取り合えず目次を眺めてたら今までにない高位置だったので驚いた。
この手の漫画は大体「分かる人」には伝わるけど、それ以外には伝わり難いイメージがあったので、
ここに来て過去最高の掲載順をゲットする、、、というのはいささか予想外ではありました。

ただ、個人的にはそれが凄く嬉しかったし、
夜凪景のキャラがだんだん浸透しているんだろうなあ・・・と思うと感慨深くもありました
初期は飛び蹴りにゲロにかなり奇天烈なキャラクターとして描かれてたので、
それが良くも悪くも印象的で賛否も分けてたんでしょうけど、
ここに来てそれが「魅力」にまで昇華されたというか、
なんだかんだで“面白いヤツ”って大体の読者に思われて来た(と、感じる)のが勝利の要因なんじゃないでしょうか

正直、この前まで最下位に置かれてたのにそこから踏ん張ってCカラー獲得、
更に上から6番目という好掲載順獲得・・・というのは密かに好きだった身としては感慨深いですね
でもそういう予測不可能なところがこの漫画の魅力でもあるので、そういう意味では「らしい」とも言えます
出来ればこの調子をキープして表紙巻頭取って欲しいな。。って個人的に強く思ってます。





ただ、本音を言えば「アクタージュ」みたいなのが“人気”というのは
ある種「雑誌」として正しい姿なのを象徴してるんじゃないかなあ・・・とも思います
ぶっちゃけるとここ近年のジャンプは「いかにもジャンプ的ですね」っていう漫画ばかりで、
昔のジャンプに必ず載っていたカウンター的作品が殆ど載らなくなっていたようにも感じてたんです
そういう意味だと「アクタージュ」がややウケしている現状は「雑誌として多様になって来た」事の証拠であり、
ある意味この漫画が普通に続いてる事、そしてジャンプ自体が推す気がある事が自分にとっての「希望」でもあります





そして、
今週の内容もまた「上手い」んですよね
夜凪景は確かに繊細で彼女にしか出来ない類の演技をしているけれど、
それは裏を返せば玄人好みで万人に伝わるような内容ではない・・・という
読み手としても夜凪ちゃんの凄さは伝わりつつ、でもそれが評価されない理由も分かる、っていう
絶妙な内容になっていて純粋にここからどういう風に成長していくのかが気になる引きに仕上がっています。

夜凪景の演技は夜凪景にしか出来ない一点物かつ異端とすら思えるほどリアルな訳ですけど、
逆に言えばそれだけでは単なる「天然」で「技術」とは未だ言えないと思うんですよね
ただ、過剰なまでにピュアなのが夜凪ちゃんの魅力でもあるので、
そことの折り合いをどう付けて行くのかな?っていうのがこの先の「アクタージュ」のテーマになって行くのかな?と。
既に「そこ」をクリアしている阿良也という“天才”との化学反応を含めて来週以降も非常に楽しみにしています











しっかし、夜凪景は個人的に凄く惹かれる主人公ですな~
正直「ついてない!!」のシーンでめっちゃ笑ったんですけど(笑
その後、見事に汽車の中に居る人、、、を演じてみせた可憐で多面的な表情に惚れ惚れしてしまいました
コミカルで不器用なんだけど、時に吸い込まれるくらいにミステリアスで美しくなる。。っていう。
「他にも席~」の場面も完全に役に入り込んでいる証しで景ちゃんの凄さが伝わって来てとても良かったと思う
だからこそ、その後の手のひら返しにも納得出来たし・・・と今週も高いレベルの作劇に大満足でした。
夜凪ちゃんの更なる奮闘に期待大、です!!