サブカルチャーマシンガン

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THE NOVEMBERS「At The Beginning」全曲レビューその2「薔薇と子供」

2020-11-29 | THE NOVEMBERS「At The Beginning」全曲レビュー
                    







今日は君の誕生日
君が息をしてる







まず初めに言っちゃうと、
この曲かハムレットマシーンで今年の紅白出ると思ってましたね(笑
それは冗談ですが、冗談ではないんです。
これは真面目に語ってる事です
冗談っていう気持ちもあるけど、
冗談じゃないっていう気持ちもある・・・
相反する感情が同時に存在するのが人間の本質だと思ってます
なので、「ないでしょ。」って気持ちと「歌うべき!」っていう二つの感情がある、っていう
しかもこの記述に関して誰かに分かって欲しい~とかいう感情すら一切無く、
ただ自分が感じた事を素直に出したいだけ~という事も付随させておきます
そしてそういうのが個人ブログでしょ、とも思いますね。
いきなり前置きが長くて申し訳ない。

この曲は、
端的に書いて“名曲”です
正直な話それ以上の言葉は野暮になってしまうんじゃないか?ってくらい
有無を言わさない素晴らしさが籠っている渾身の楽曲だと思います
出だしこそ重めのビートから始まりますが、
どんどんと雰囲気が柔らかくなって、
サビでスロウテンポながら一気にメロディアスな音像に変わる・・・っていう
あれですね、
どんよりした曇天から、
徐々に雲間から光が差して晴れ渡る瞬間、、、を
描いているような一曲に仕上がってると思います
どこから聴いても美しいメロディ、
流麗なアレンジ、
神々しい雰囲気、
そして、
今生きてる生命そのものを「ただ」肯定するような歌詞・・・と完璧なポップ・ソングに成ってるかと。


この「ただ」っていうのがとても重要で、
理屈付けてもいないし、着飾っても無い、大げさに讃えてる訳でもない
何かしらのドラマを演出してもいないし、勿論頑張れ/諦めるな/負けるな等の
聴き手を応援とかしている歌詞では全く無い・・・んですが、
何故か聴いてると良い気分になれる
人生謳歌すっか。という気持ちに自然となれる
それは、
「ただここにいる」自分そのものを描いているから
「生きている」そのものを肯定しているから・・・に他ならないと思う
何の着色も無しに、ただ生きて欠伸をしている風景を描いている
でもその事実こそが最も尊い。
し、
言ってみれば毎日が「新しい自分の」誕生日であって、
その度に新しい人生が待っている・・・という感じに聴くと物凄い前向きな想いで聴く事が出来る楽曲
余計な情報も比較もドラマも一旦オール排除して、
今生きている
今息をしている
「ただ」それだけを描く、っていう
潔さとシンプルさが兎角素晴らしい名曲然とした名曲に仕上がった一曲と感じました。

・・・結局、
長々と説明してしまったんですが(笑
聴けば一発でこの曲の凄味が分かるレベルの曲になっていると思う
そして、こういう音楽が自分は大好きだ。とも強く感じました
来年は、
是非この曲をライブ会場で、生で聴けますように。