8月13日から使い始めているマッキンC40が良い具合に鳴り始めている。決して「生演奏型」ではないが、どんな音楽も「なめらかでまろやかな」サウンドで「音楽」を楽しめる。低域も今まで経験した事のない下の方まで良く出ている。難点はこの様出る低音が膨らんでいる点だ。それも使い続ける事で少しづつ締まって来ている。非常に好ましい方向へ向かっている。C40の世界のサウンドも非常に魅力的です。
プリ~メインの接続は、メインアンプの入力トランスの悪さを避けるため、RCA接続としている。入力トランスが入らない事で周波数レンジの拡大と音の広がりの良さを手に入れている。
C40の音の世界は「歎美」な音の世界だと思う。音のエッジは立たないけれど、音の広がり感とまろやかさ・柔らかさ・しなやかさと余韻の多さの独得の世界を描き出してくれる。決して「うるさい」音は出してこない。大編成のオーケストラでも夜中に聴けてしまう。
C40をノーマルの状態でSP-707Jシステムを聴くと中高音は後に引っ込んだ音場になり、ヴォーカルなど前に出て来て欲しいと思う。付属の5バンドのイコライザーを使って補正をすると不満の無い音の張り出しにコントロール出来る。現在音像を「つら位置」の所まで補正して使っている。
ALTEC#604系のSPをお持ちなら、多分ノーマルの状態で良い状態になると思います。既に事務所の612Aで使っていましたが、ノーマルで良い塩梅でした。604系のSPは中高域が張り出していますので、ノーマルの状態で丁度良い具合になるはずです。もしかしたらこのC40は、604系でモニタリングされて、音決めされていたのではないかと思ってしまうくらい良い塩梅です。
自宅のアンプシステムはまだ色々試して見たいと考えていますが、このC40の世界も非常に魅力的な世界で「選択肢」の一つだと思います。今まではC-290に比べて音のキレ・音数で負けていたので格下だと思っていましたが、C-290にない魅力を持っている事を再確認しました。