今回の記事は「今季のBクラスがほぼ確定したドラゴンズについて久々に語る」です。現状のドラゴンズについて明るい話題は皆無に等しいので、来季の話をして現実逃避したいと思う。
① 次期監督について考える
ここから逆転でAクラスに入り、何かの間違いでクライマックスシリーズを勝ち進み日本シリーズに出場すれば話は別だが、その間違いが起こる確率もロト7を1口買って8億円が当たる確率よりも低いものであるから、今季の成績と観客動員の大幅減少という状況から見ても、今季限りで高木監督が解任されることは間違いない(個人的には今からでも途中休場していただいても構わないが・・・)。
さて、来季の監督候補だが、名前の挙っている人物もそれぞれ一長一短があって、実際に誰が監督になるかを当てるのはかなり難しい。ただ、過去の監督人事も球団内の派閥争いの延長戦上で決められているので、そのあたりを考えると絞り込みはできそうな気がする。そこで、次期監督の個人的な予想をしておく。
◎牛島・・・CBC解説者→ドラゴンズの監督というのが、過去の監督人事を見ても一番ありうる路線である。現在のCBCの解説陣では、牛島以外どう見てもあり得ないので、牛島を本命に推しておく。
ただ、既に監督になっていてもおかしくはない人材で、これまで一度もドラゴンズの監督になっていないということは、何か事情があるのかもしれない。
○山崎・・・球団内の派閥の力関係とか周辺の情報を総合すると何故か監督候補として残るのだが・・・。
個人的に、山崎監督というのは勘弁してもらいたい。正直、高木以上に日本シリーズに縁のない人間で、セリーグで勝つのも難しそうだし、お山の大将的リアル・ジャイアン気質の人間にプロ野球の一軍の監督が勤まるとは思えない。
▲井上・・・オーナーサイドが推しているという噂があるが、年齢がプロ野球の監督としては若い(僕と同学年で40台前半、谷繁よりも年齢が下)というのがネックか?
リーダーシップという点では、二軍の監督時に優勝しているので、それほど問題はないと思うが、現役時代からすると、いわゆる「野球を知っている」といわれる人物ではないので、一軍の監督にするには、優秀な参謀役をつけることが必要な気がする。
無印 モッカ・・・球団OBでMLBの監督としての実績もあり、ここで名前をあげた中では一番見てみたいが、現状の球団の体質とモッカに支払う年俸を考えると、残念ながら次期監督の目は無い。
無印 立浪・・・ファンからの待望論は一番高いが、フリーの立場とはいえ、ライバル球団の系列筋の日本テレビに解説として出演しているのが一番のネックになりそう(他球団であるが、同じように日本テレビの解説をしていた掛布も阪神の監督に一度もなっていない)。
中日球団が西日本の某球団のような方針に変更するのであれば話は別だが、現状の中日球団がそこまで堕落するとも思えないので、立浪監督は当分無い気がする。
次期監督が誰になるかは分からないが、次期監督が山崎であれば、来年以降も僕のファン活動は高木時代と同じ方針で、それ以外の監督であれば、ナゴヤドームでの自腹での試合観戦を復活させたいと思う。
② 投手陣の再建
今季の最大の敗因は、投手陣が全体にわたって崩壊したことである。今季の投手陣の崩壊は、昨年の場当たり次第の投手起用(この件に関しては、高木だけではなく、昨年投手コーチをしていた権藤にも重大な責任がある)のツケで、投手陣が軒並み破壊され、その代償が今季の成績につながっている。
現状の中日の投手陣をすぐ回復できるかどうか疑問だが、投手陣を立て直さない限り、優勝はできないので、来季以降のスタッフには是非とも力を尽くしてもらいたいものである。
③ 若手選手を使え?
「試合に使えば若手選手は伸びるから、上がり目のないベテランに変えて、若手選手をもっと使ったら」というドラゴンズファンの声をよく見聞きするが、これについては、かなり疑問を持っている。(試合に出るだけで伸びるのであれば、ドラゴンズの背番号1をつけている選手は、既にレギュラーをとっているのでは?)。「また、前監督が育成をしなかったツケが今になって回ってきている」という意見も多いが、プロ野球の一軍というのは、基本的に真剣勝負の場で結果を残す場所であり、育成のための場所ではない(育成は二軍でしておくべきもの)と個人的には思う。前監督も現監督も若手選手の起用に関しては批判が多いが、現在のドラゴンズの若手(特に内野陣)の戦力では、誰が監督をやっても、そう大して変わらない気がする。
ベテラン勢の力が落ちているのは確かだが、試合に出ても空気というか何のインパクトも残せない若手選手が大半となると、結果的に力の衰えたベテランを使わざるを得ないのも否定できない。試合に出て、ヒーローインタビュー級の活躍(※1)ができる若手選手が出ない限りは、世代交代は難しいと思う。
※1・・・毎試合・毎試合ヒーローインタビュー級の活躍を求めているわけではない。確率を考えると、スタメン出場20試合で1回あれば十分だが、過去のドラゴンズの若手選手には、それができない選手が多すぎる。
以下ではドラゴンズの若手選手の起用を考える。
(1) 内野手
現状の若手選手の中で唯一「持っている」選手が高橋周平で、今季はスタメンで出し続けた方が良いと思う。そのほかでは、試合でのヒーローインタビュー級の活躍はクリアしているが「あまり持っているとは思えない」堂上直倫はベテラン勢と高橋周平が故障で出れない時に限りスタメン出場も可、一軍で何も残していない残りの選手は、代打・代走・守備固めから着々とスキルアップという形で良いと思う。
(2) 外野手
こちらは、どの若手選手も好不調の波が大きすぎて、レギュラーに定着しないというのが現状である。個人的には、(左)和田、(中)大島、(右)平田がドラゴンズの野球に合っている気がするが、一軍レベルで名前が挙がる選手であれば、一軍の試合でそれなりに結果を残している選手なので、誰がスタメンでも文句はない。どの選手もレギュラーになる力は十分にあるので、誰か一人でもきっかけをつかんでレギュラーに定着してくれれば良いと思う。問題は和田の後釜の一点につきるが、候補の一番手(あくまでも僕基準)の堂上剛裕が今季は一軍で全く結果を残せていないだけに、今季はこのままになりそうな気がする。
(3) 捕手
このポジションに関しては、実力云々は抜きにして経験も必要だと思うので、若手選手も時々使うべきと思う。大差がついて明らかに結果が分かる試合の守備固めとか、レギュラーの谷繁と相性が良くない投手(山本昌・中田あたり)の時に起用するという手も考えられるが、首脳陣があまり実践していないのが・・・。
以上、長々と書いてしまったが、「来季のドラゴンズは今季より下回ることはない」と願いたい。 (文中 敬称略)