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むかしむかし/谷川俊太郎 詩 片山 健 絵/イースト・プレス/2010年初版
なんども読み返してみました。絵本は素直に入れることが多いのですが、正直よくわかりませんでした。
もしかすると絵の強烈さに圧倒されたのかも。
残念ながら子どもに読んであげる機会がないので、子どもがどう受け止めるか知りたいところです。
大人と違って子どものほうが直感的に把握できる詩なのかもしれません。
今自分がここにいることの不思議さ。
文は手文字で温かみがあります。
むかしむかしぼくがいた
すっぱだかでめだまをきょろきょろさせていた
いまのたいようとおなじたいようが
あおぞらのまんなかでぎらついていた
いまのかぜとおなじかぜが
くさのうえをさあっとふいてきた
がっこうはなかったけれどぼくはいた
おもちゃはなかったけれどあそんだ
ほんはなかったけれどかんがえた
はんばーぐはなかったけれどうんちをした
さびしくなるとなぜかわからずにないた
おかしいときはなにもわからずわらった
おなかにあるおへそがふしぎで
いつもゆびでさわりながらねむった
そしてゆめのなかではへびのあめがふり
ぼくはうまれたりしんだりした
むかしむかしどこかにぼくがいた
いまここにぼくはいる