もりのむしとのはらのむし/三芳悌吉作・絵 中根猛彦・監修/福音館書店/1966年初版
大分前の絵本なので、今は手に入りにくいかもしれません。
題名通り、子どもの興味をひく森や野原の虫について、描かれていますが、少し専門的でとっつきにくいところもありそうです。
しかし、いろいろな発見ができるのも、こうした絵本。
ハチというのも面白い存在。
かりゅうどばちというのは、竹筒などに、泥で小部屋をつくり、そのなかのクモにたまごをうみつけます。
また、じがばちは、地面に穴をあけ、生け捕りにしたあおむしのおなかに、たまごをうみつけ、穴をうめます。
(幼虫のえさにするためでしょうか。うまくできていますね)
セミは、地中の中で7年ぐらい暮らしつづけるというのも長い。
ちょうやとんぼ、かぶとむしなどもでてきます。よく注意すればまだまだ、さまざまな昆虫に出会えるのかもしれません。
夏休み、NHKラジオの子ども科学電話相談によせられる質問や答えに、なるほどと思わせるものが多く、こちらも新しい発見をすることがたびたびあります。