どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

おへんじください。

2015年11月12日 | 絵本(日本)
おへんじください。  

    おへんじください。/作:山脇 恭 絵:小田桐 昭/偕成社/2004年初版

 

 ねこのくろくんが、引っ越したシャムちゃんにお手紙をかきますが、なかなか返事がきません。

 おともだちのお節介な とらくんとけんかになったり
 郵便局までいって、まだぐずぐずしてるのかとどなりますが・・・・。

 でもやがて返事がとどきます。
 シャムくんはおとまりにいっていました。

 とらくんは、へんじより、さかなの一匹をもらったほうが いいなといいますが・・・。

 あまり手紙をかくということがなくなってから、ひさしいような気がしますが、手紙をだして、返事をまっている間のわくわく感がつたわってきます。

 ときどきハガキで絵手紙などをもらいますが、まめに手紙を書かれる方のあったかい人柄がつたわってきます。

 大人のわたしたちも電話やメールですませがちですが、アナログの手紙は、うるおいをもたらせてくれるようです。

 こどものときに、手紙のやりとりする楽しさをおぼえたら、携帯電話に過度にこだわるのもなくなりそうですが・・・・。

 じつは最後のほうで、なんだかんだいっていたとらくんにも手紙がきて、とらくんは「ひゃあ。」と大喜び。くりかえしくりかえし読み返して返事をかきますから、手紙がだいすきになったようです。