きょうは みんなで クマがりだ/マケル・ローゼン・再話 ヘレン・オクセンバリー・絵 山口文生・訳/評論社/1990年
”きょうは みんなで クマがりだ。つかまえるのは でかいやつ。そらは すっかり はれているし こわくなんか あるもんか!
“うえを こえては いかれない。したを くぐっても いかれない。こまったぞ! とおりぬけるしか ないようだ!”
ふたつのフレーズが繰り返されていきます。
クマ狩りに出かけるのは、子ども三人と赤ちゃんをおんぶしたおとうさん。
通り抜けるのは、草原、川、ぬかるみ、森、大吹雪、ほらあな。
絵もモノクロとカラーが交互に繰り返します。
カサカサカサ! カサカサカサ! カサカサカサ!
チャプチャプチャプ! チャプチャプチャプ! チャプチャプチャプ!
ペタ ペタ ペタ! ペタ ペタ ペタ! ペタ ペタ ペタ!
擬音語は、小から大へ、クマにあって逃げ出すときは濁音に変わります。
ほら穴で、ほんとにクマにあうと、みんな逃げ出します。
子どもの遊び歌がもとになっていますが、読むより歌うに限るようです。
裏表紙の見返しの海岸を歩くクマ、哀愁が漂っています。