どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

もみの木のねがい

2020年11月16日 | 絵本(外国)

      もみの木のねがい/エステル・ブライヤー ジャニイ・ニコル・再話 こみね ゆら・絵 おびか ゆうこ・訳/福音館書店/2016年

 

 クリスマス時期には、もみの木のお話がかかせません。

 「ぼくの はっぱは、どうして こんなに ちくちくとがって、はりみたいなんだろう」と、もみの木が泣いていると、妖精があらわれて、やわらかくて、すてきな 葉っぱに かえてくれました。そこへヤギがやってきて、葉っぱを むしゃむしゃ。いちまいのこらず たいらげてしまいました。

 まるはだかの もみの木がないていると あの妖精がまたあらわれ、銀の葉っぱにかえてくれました。でも、子どもたちが、大喜びで、銀の葉っぱを ぜんぶ つみとってしまいました。

 金でできた葉っぱに かえてもらうと まずしいみなりの男が、金の葉っぱを のこらず袋につめて、森をあとにしました。

 最後のねがいで、もとの姿にもどったもみの木は、荷車にのせられて、男の人の家で おけに うえかえられ、大きな部屋のなかに、運び込まれました。

 そこで・・・。

 淡い感じの色合いで、イメージをかえてくれる妖精、もみの木にかざられた幻想的なロウソクが印象的です。

 

 少し大きい子には、アンデルセンの「モミの木」も おすすめです。