もみの木のねがい/エステル・ブライヤー ジャニイ・ニコル・再話 こみね ゆら・絵 おびか ゆうこ・訳/福音館書店/2016年
クリスマス時期には、もみの木のお話がかかせません。
「ぼくの はっぱは、どうして こんなに ちくちくとがって、はりみたいなんだろう」と、もみの木が泣いていると、妖精があらわれて、やわらかくて、すてきな 葉っぱに かえてくれました。そこへヤギがやってきて、葉っぱを むしゃむしゃ。いちまいのこらず たいらげてしまいました。
まるはだかの もみの木がないていると あの妖精がまたあらわれ、銀の葉っぱにかえてくれました。でも、子どもたちが、大喜びで、銀の葉っぱを ぜんぶ つみとってしまいました。
金でできた葉っぱに かえてもらうと まずしいみなりの男が、金の葉っぱを のこらず袋につめて、森をあとにしました。
最後のねがいで、もとの姿にもどったもみの木は、荷車にのせられて、男の人の家で おけに うえかえられ、大きな部屋のなかに、運び込まれました。
そこで・・・。
淡い感じの色合いで、イメージをかえてくれる妖精、もみの木にかざられた幻想的なロウソクが印象的です。
少し大きい子には、アンデルセンの「モミの木」も おすすめです。