どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

カボチャのなかに たねいくつ?

2023年04月06日 | 絵本(外国)

   カボチャのなかに たねいくつ?/作:マーガレット・マクナマラ 絵:G・ブライアン・カラス 訳・真木文絵/フレーベル館/2015年


 チャーリーは学校も なかよしのともだちも大好き。ただ背の高い順にならぶのが不満でした。なぜならチャーリーは 一番背が低いのです。

 ある日、ティフィン先生が、大、中、小の三つのカボチャを机の上において種はいくつか 聞きました。

 みんなが言った種の数はバラバラ。チャーリーの提案で、実際に種の数を数えてみることに。中身を取り出し、数え方を 考えてくるのが 宿題です。

 種を二粒、五粒、十粒づつ数えるグループにわけて、数えてみると、一番多かったのは、意外にも、大きなカボチャでなく、一番小さいカボチャでした。

 

 おおきいのが、必ずしも、種の数が多いことにならないことに気がつかせるための、先生のしかけでした。その日の下校の時間は、背の低い順でしたから、チャーリーが一番前でした。先生はチャーリーの不満にも気がついていました。

 種の効率的な数え方、小さいカボチャの種がなぜ多いかの謎解きと、先生の工夫がいっぱいつまっています。

 絵を描かれたのはアメリカの方ですが、クラスには色の異なる子がいたり、机は先生のほうを向くのではなく子ども同士が向かい合っていたりと、外国の学校の雰囲気がでています。