どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

ハシビロコウがいく

2025年01月19日 | 絵本(外国)

   ハシビロコウがいく/文・ヤウキェ・アクフェルト 絵・ピート・フロブラー 訳・ひろまつ ゆきこ/BL出版/2024年

 

 パックと魚をのみこんだハシビロコウ。また魚をもとめて、行方不明。

 ハシビロコウが、付近にないことを いいことに、ほかの鳥たちが、かげくちを言いたい放題。

 クラハシコウ:「ずんぐりむっくり でっかいくちばし」「あれは もう くちというより、くつだよね」

 ヒメヤマセミ:「あんな頭、みたことあるかい? 首が おれなきゃいいけどね! あれは、もはや鳥の頭じゃない。クジラの頭だ!」

 コサギ:「あの足よ! おおきいのなんの、とんでもない 大きさよ・・ あれはもう、ホッホッ、足というよりボートじゃないの!」

 サンシュウミワシ:「あのつばさだよ! まるで、きょうりゅうの はばたきじゃないか。みっともない。ひんがないっていったら、ありゃしない」

 

 かげぐちといいながら、ハシビロコウの特徴をうまく 表現しています。

 動かない鳥として有名なハシビロコウが、とんでもないことをしていました。

 

 聞きなれない鳥が出てきて、これは絵をみるしかありません。ちょっと とぼけた ハシビロコウが いい味を出しています。

 

 ハシビロコウは、身長?110-140cm、翼を広げた長さは、230-260cm、体重は5キロ前後。
 和名は「嘴の広いコウノトリ」、英名 は「靴のような嘴」、学名は「クジラ頭の王様」という。名は体を表しているよう。