えほんよんで どこへいきたい?/服部千春・作 こしがわ かおり/岩崎書店/2024年
モモはおかあさんのおひざで絵本を読んでもらうのが大すき。おかあさんが「さあ、きょうは、どこへいきたい?」というと、絵本の時間。
「くもに はしごでのぼる」「つきで おひるね」「まじょのおうちで るすばん」「おしろの ぶとうかい」・・えほんのなかのだれにもなれるのです。
「ひざじゃなくて となりにおすわりでもいいかしら」と、おかあさんがいったのは、おなかがおおきくなって モモが のるにはせまくなってきたから。
おとうさんが よんでくれるようになりましたが、おかあさんほどではありません。
モモは、「じぶんでよんでみる」「あかちゃんがうまれたら、わたしが えほんをよんであげる」と、ぬいぐるみのクマに、「どこへいきたい?」ときくと、えほんをよみはじめました。
そして、あかちゃんが うまれると・・・。
絵本を読むきっかけが、「どこへいきたい?」というのは、魔法の言葉?
やさしい絵と、絵の中の人物のセリフの手書き文字が、うまくマッチしています。
自分で絵本が読めるようになっても、おかあさんが よんでくれるのは また別のたのしさでしょう。
おとうさん、絵本を読むのがじょうずじゃないと モモに いってしまいますが、絵本を読むのは、上手、下手は 関係ありません。