どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

もみのき そのみを かざりなさい

2023年03月16日 | 五味太郎

    もみのき そのみを かざりなさい/五味太郎/KEC中央出版/2020年

 

 季節はずれですが、クリスマス・イブをむかえる準備でしょうか。

 白い地に四角な窓枠のような構図。シンプルな絵が続きます。最初のページの枠は青一色、最後のページの枠は緑一色。

 夜空にはポチンと星、船が飛んで、サメが泳いで、花が一凛、・・・・

 「みち こころみなさい」

 「きつね うらみなさい」

 「いえ たびにでなさい」

 「にわとり かえりみなさい」

 「うし まなびなさい」

 ・・・・・

 命令口調。だれが、だれに 命令しているか?。

 「ピアノ みみをすませなさい」というのは、ピアノにいっているようでもあり、ピアノに「耳をすませなせなさい」といっているようでもあり。

 ただ、最後のほうは 

 「もみのき そのみを かざりなさい」

 「ろうそく ゆれなさい」

 「くつした まちなさい」

 「こども いのりなさい」

 「あした ほがらかに めざめなさい」

  と、クリスマス・イブの雰囲気。

 短い含蓄のある言葉。

 クリスマスは、家族で過ごし、その中でプレゼントをもらったりというイメージがありますが、本来は、祈りの日であるのでしょう。


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