どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

かっぱのてがみ

2019年04月26日 | 絵本(昔話・日本)


    かっぱのてがみ/さねとうあきら・文 片山健・画/教育画劇/1998年


 漁師のぎへいさんが、かわいいこどもにたのまれて、手紙をくろう岩に届けに行きます。

 気軽に引き受けたぎへいさんでしたが、手紙をのぞいてみて、びっくり。何もかいていません。

 ぎへいさんは、河童が書いた字は人間の目には見えず、ただの白い紙に見えるというのをきいていました。

 川の水につけてみると、くろぐろとあやしい文字が浮かび出ます。

 ”この ひとは かわでは くえん うみで くえ。”

 くわれちゃたまらんと、ぎへいさんはおおあわてで、かぼちゃの茎をちぎって、その汁で手紙を書き替えます。

 ”この ひとは かわで おせわになった。うみで おれい してくれ。”

 くろう岩という大岩のところで、「ほーい、くろべえどん、くろべえどん くろべえどん」と三回呼ぶと、でてきたのは、わかめをすっぽりかぶった大男。

 手紙を渡すと・・・。

 手紙を書き替えるというのは外国の昔話に多いパターンですが、日本のものではあまりみたことがありません。

 くろべえどんとは何者なのか、はじめにでてくるこどもは、くろべえどんの子ども?

 河童の手紙のはずが、河童があまりでてこないのは?

 河童というキャラクターは、日本だけのものでしょうか?。

 裏表紙に、果報は寝て待てと言わんばかりに ぎへいさんが寝転んでいます。そして船には、たくさんの魚が、まるで自分から飛び込んでいます。


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