ゴハおじさんのゆかいなお話/千葉茂樹・訳/徳間書店/2010年初版
ゴハおじさんのむすこは、他の人が自分をどう思っているか気になってしかたがない。
そこでおじさんは、ロバに乗って隣の村へ。
ゴハおじさんがロバに乗って、息子があるいていると、茶店にいた男は、「おい、みろよ、なんて自分勝手なやつなんだ。自分はロバにふんぞりかえっているのに、かわいそうに、息子は歩いているよ」とささやく。
そこで、今度は自分がロバをおりて、息子をロバにのせていく。こんどは、「あの子はひどいもんだ。おやじを歩かせているぞ。目上の者を敬わないなんて礼儀しらずもいいところだ」。
つぎに二人がロバにのると、それを見た人が、ロバがかわいそうだという。
こんどは、二人でロバをかついでいくと、おかしな親子と大笑いされる。
ここでゴハおじさんの教訓。
全ての人に気に入られるのはそもそも無理。他の人がどう思うかくよくよ考えるのはやめなさい。
これは他人の目をきにする、われわれにも教訓にとんだ話です。