どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

むすこに世の中をおしえるゴハおじさん・・エジプト

2024年09月27日 | 昔話(アフリカ)

      ゴハおじさんのゆかいなお話/千葉茂樹・訳/徳間書店/2010年初版


 ゴハおじさんのむすこは、他の人が自分をどう思っているか気になってしかたがない。
 そこでおじさんは、ロバに乗って隣の村へ。
 ゴハおじさんがロバに乗って、息子があるいていると、茶店にいた男は、「おい、みろよ、なんて自分勝手なやつなんだ。自分はロバにふんぞりかえっているのに、かわいそうに、息子は歩いているよ」とささやく。
 そこで、今度は自分がロバをおりて、息子をロバにのせていく。こんどは、「あの子はひどいもんだ。おやじを歩かせているぞ。目上の者を敬わないなんて礼儀しらずもいいところだ」。
 つぎに二人がロバにのると、それを見た人が、ロバがかわいそうだという。
こんどは、二人でロバをかついでいくと、おかしな親子と大笑いされる。

 ここでゴハおじさんの教訓。
 全ての人に気に入られるのはそもそも無理。他の人がどう思うかくよくよ考えるのはやめなさい。

 これは他人の目をきにする、われわれにも教訓にとんだ話です。


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