スヌークスさん一家(ウイリアムズ・作 松岡享子・訳/おはなしのろうそく2/東京子ども図書館/1973年)
おやおや ろうそくを 吹き消すのも 一苦労のスヌークさん一家の話。
スヌークさんの奥さんが、たまたま先にベッドに入ったので、ろうそくを消してくれるようスヌークさんにいいました。ところが困ったことに、スヌークさんは、下くちびるを上くちびるにかぶせなければ息がふけないでした。「ふッ・・ふッ!」 なんどもやってみますが、どうしてもだめです。それを見て、奥さんがろうそくを受け取り、ろうそくを吹き消しにかかりました。ところが困ったことに、奥さんは、上くちびるを、下くちびるにかぶせなければ息がふけないでした。ですから奥さんの息は、全部床のほうにいって、ろうそくは消えませんでした。
そこで奥さんは息子のジョンをよんで、ろうそくをけしてくれるよういいました。困ったことに、ジョンは、口の右のはしからでなければ、息がふけないのです。ジョンの妹アンは、口の左からでなければ息がふけないのです。ですから、ろうそくを消すことができませんでした。
ちょうどそのとき、下の通りを重々しい足音が、ゆっくりちかずいてきました。おまわりさんでした。おまわりさんにろうそくを消してくれるようたのむと、おまわりさんは、家に入ってきて、たった一吹きでろうそくを消してしまいました。
おまわりさんが、階段をおりようとすると、階段は暗いので、おくさんが、ろうそくに火をつけ、階段を降り、おまわりさんを玄関まで見送りました。
ジョンとアンが、じぶんのベッドにもどり、スヌークさんと奥さんもベッドにはいり、ろうそくを消そうとすると・・・・。
どうなったか このあとが気になるところ。
スヌークさんたち、ろうそくを消すのをあきらめてそのまま眠ったのでしょうか?