ライラックどおりのおひるごはん/フエリシタ・サラ・作 石津ちひろ・訳/BL出版/2022年
表紙の建物(ライラック通り10番地)から、何やら漂っています。
そう、各部屋で料理中のにおいです。
「みんなで たべたい せかいの レシピ」を、見開きに1つずつ、15種類。右に料理名と材料、レシピ。
サルモレホ(トマトの冷製スープ)は、イタリア
ワカモレ(アポガドのディップ)は、メキシコ
トマト・スパゲッテイは、イタリア
日本の親子どんぶりもあります。
この建物には、世界各国の住人が。年齢はさまざま。部屋の様子も興味深い。日本人のイシダさんは、背中に赤ちゃんをおぶって料理中。
最後に庭の大テーブルに料理をならべ、みんなでいただきます。料理で国際交流ができれば、争いはなくなります。
気になったのはライラック。この建物のとおりには、ライラックがありそうですが、それについてふれられていないのが残念。
フレールヴィルのいちねん/フェリスタ・サラ・作 石津ちひろ・訳/BL出版/2023年
フレールヴィルの町の中では、狭いながらも 各家庭で野菜や果物を育てています。
各月ごとの野菜と、個人的はなじみのない各国の野菜のレシピも。
四月はアスパラガス、レシピは、フランスのキッシュ。
六月はサクランボ、フランスのクラフテイ。
十一月は、カボチャ。レシピは、アメリカのバターナッツのケーキ。
各家庭が、季節の野菜を楽しく育てながら おいしく調理しています。
ベランダでのプランター栽培で、工夫すれば季節に合わせた野菜を育てることができます。
「世界のレシピ」とありますが、ページの関係なのか 国が限定的なのは物足りません。
季節のくだものと野菜、庭仕事のあれこれ、いろんな種、庭の道具なども紹介され自分もやってみたいと思わせます。
前作同様、よくみるとさまざまな国の住人が、さりげなく描かれています。