どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

よもぎが原の風

2015年08月21日 | 安房直子

    よもぎが原の風/安房直子コレクション4 ものいう動物たちのすみか/偕成社/2004年/1982年初出


 この間、うちの孫と近所の子、四人でよもぎが原に遊びにいって、不思議な魔法をつかううさぎにあったといっていた。

 風の歌い声にちかずいて見ると、緑のスカーフを首に巻いた二匹のうさぎに、電車ごっこにさそわれて、電車に乗っているとあっという間に、よもぎが原について、うさぎがつくったよもぎだんごを食べたり、なわとび遊びをして遊んでいたら、耳が長くなって、体も真っ白、本当にうさぎになっていたというんだ。

 でもさすがに娘だね。

 西風の吹く日によもぎが原にいった子どもは、うさぎにだまされると、ばあちゃんから聞いていたので、何とか、孫たちをもとの人間にしたんだよ。

 え! あなたもよもぎが原に いってみたいって!
 さあ、それはどうかな。
 大人にうさぎはみえるかなあ?


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