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先月中旬に阿仁町の伝承館を訪ね折に、地元のガイドさんにいろいろと話を聞かせて頂くことができました。行く前にはデスクワークでの事前調査で、もっと観光客に薦められないものかと考えていましたが、話を聞いて、かなり厳しいことがわかりました。
鉱山と云えば、山陰の石見銀山がユネスコの文化遺産に登録されたり、佐渡金山や、近くでは尾去沢鉱山などは観光鉱山として観光客を集めています。でもそれらの観光鉱山も公開しているのは一部の坑道のみ。周辺地域の大半は立入禁止となっています。
阿仁も旧坑道周辺は、現在でも私有地(古河機械金属)となっており、立入禁止でそのほとんどが近づけません。
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また聞けば、地下に無数の坑道があり、それも管理された状態でないため、崩落して山を歩いていても落ちるとも云われているそうです。
もう一つの理由が、阿仁鉱山が一番栄えたのが江戸時代前半だったということ。一部小沢鉱山などは1960年代採掘がおこなわれていましたが、大半の鉱山は江戸から大正の時代に閉山となったことや、雪深いこと、更には鉱山と街が完全分離されていたことなどから、閉山すると、あっという間に地上にあった鉱山の痕跡がなくなったこともあるようです。
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江戸時代の鉱山は、まだ地下深く掘る技術がなく、山頂に街があって、その周辺を露天掘りに近い形で掘ったとのこと。昭和50年代の調査でも痕跡は庚申塔や墓碑が見つかる程度だったとのこと。ガイドさんに観光としてはどうしたらいいか尋ねると、阿仁合周辺の寺院や駅の北にあるズリ山(製錬カスの山)などしか出来なかろう、とのお話でした。
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