岩手県の鉱山のお勉強で、陸前高田市の玉山金山を調べてびっくり。その歴史は古く天平年間(730年頃)に奈良の大仏に使用された国内最古の金発見場所の一つだそうで、その逸話はオールスターキャスト状態でした。
曰く、僧行基が発見した、
曰く、奥州藤原氏の中尊寺金色堂に使われた、
曰く、平清盛が宋に贈り物をしたのもここの金だった、
曰く、元の襲来もこの金山が目的だった(?)、
曰く、マルコポーロが東方見聞録(1300年頃)書いたのはこの金山だった、
曰く、豊臣秀吉が直轄にした、
曰く、伊達政宗の栄華の源になり、支倉一行の慶応遣欧使節(1613)の資金はこの金山によるものだった、
曰く、徳川幕府の直轄になりそうだったので、伊達家が鉱山を破壊して廃山を装った、
曰く、日露戦争の軍資金の担保に高橋是清が欧州投資家に裏でこの金山を抵当とした、
などなど、金だけでなく逸話も掘れば掘るほど出てくる状態。現地は観光施設と温泉になっていて、旧坑道近くでは水晶があちこちに見られるとのことです。温泉は、マニアの間ではあまりコメントは見かけませんが、合わせて是非行ってみたいところの一つになりました。
時々