先日の大仙市湧水巡りでは、太田から協和に向かう途中で、古代史を調べていた時に時間が取れずに訪れられなかった協和の郷土資料館、大盛館にも立ち寄りました。数年前にここに来た時には荒川鉱山を見るためでしたが、今回は近くで発見された米が森遺跡についてでした。
米が森遺跡は、縄文時代の前、約35,000年前の旧石器時代の遺跡とされています。旧石器時代の遺跡としては秋田県内で最初に見つかったとも云われる遺跡で、その関連の展示が近場だからあるかなと思って行ったわけですが、出土品の価値が高いと云うことで、多くは県立博物館や県埋蔵文化財センターで保存・展示されており、地元の小さな郷土資料館にはほとんどありませんでした。
大盛館を見た後は、遺跡が発見された現地に向かいました。現在、その場所は道の駅協和となっています。これだけ重要な遺跡なら、何かしらの目印や標柱、看板があるだろうと楽しみにしていたのですが、到着後見廻しても何もなし。道の駅の方に聞くと、看板すら立っていないとのこと。愕然としました。
秋田県初の旧石器遺跡という重要と思われる遺跡がこの扱いなの?と。以前も書きましたが、遺跡は経済価値がないため、発掘調査後は埋め戻されることがほとんどで、後で見られる状態になっているものはごく僅か。道の駅で隣はグラウンドゴルフ場にするのなら、一部残すなり、看板を立てておくなりのアピールをしてもいいのではと。維持するのにもお金がかかりますので、仕方ないとはいえ、宝の持ち腐れ?非常にもったいない気がしました。
一時