昨日のニュースで、仙北市の劇団わらび座が民事再生法適用になったとのこと。新型コロナの影響で集客が思うに任せず、実質的にギブアップということです。民事再生法は現経営者(の一部)が残って別会社で事業を継続するもの。別に会社更生法適用と云うのがあり、そちらは経営者が一新されて別会社で事業継続する、もので、経営者の一部でも残れれば、それまでの経営の理念が引き継がれる可能性が残ると云うことでしょう。
それまでも集客面で苦戦していたようですが、新型コロナによる外出自粛でとどめを刺された形で、コロナが始まってすぐ昨年4月には、大仙市の奥羽山荘や田沢湖高原温泉にあったゆぽぽ山荘を売却、閉鎖し、身軽になろうとしたようですが、劇団員を含めた従業員200名の雇用というのも重しになってしまったようです。
当YHにもこの劇団に通うお客様がいて、夏頃の話でかなり厳しくなっている現状が伺えました。ここは劇団だけでなく、レストランや地ビール製造、宿泊施設なども経営し、当YHを始めた頃、秋田県で修学旅行などの農業体験に関わる宿をやるなら、この劇団が中心になっているので、仁義を切りに行った方が良いと云うアドバイスを頂いたほどです。
結局、挨拶に伺うタイミングを逃してしまい、その後縁はありませんが、秋田県南で数少ない娯楽施設であり、県外からのお客様を誘致できる組織と云えます。新型コロナ下で、人を集めることの大変さや雇用を維持する大変さは大きな負担かと思いますし、娯楽(理想)と経営(現実)という相反するようなことを成立させる必要は極めて難しいかと思いますが、なんとか続けて欲しいものです。
時々
のち