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穏やかな日々を

住吉病院 の”エンパワメント”ブログより 「りカバリーとは」

2016年08月13日 06時45分14秒 | 地域
リカバリーとは

私たちの活動についてのキーワードはリカバリーだ、ということを以前お伝えしたと思います。

リカバリーは英語で書くとrecoveryとなりますが、これを辞書で引いてみると「回復」と書いてあります。パソコンや災害でのライフラインからのリカバリーであれば「元の状態に復旧する」ということになるでしょう。病気を治療するという医学的な見地からすれば、これは治癒という概念に相当すると思います。

しかし、病気の中には、なかなかよくならないものも少なくなく、進行性ではなくても再発しやすい病気もあるわけです。そういった病をお持ちの方にはリカバリーはないのでしょうか? また、精神障がいのように、元のところに戻ることは、もう一度病気になったストレスにさらされることを意味する場合、元通りがになることがその方にとって本当に良いことなのか、疑問になることだってあると思います。

住吉病院の私たちが、長年アルコール依存症に関する活動を続けていく中で知ることができたのは、

「リカバリーとは、ひとたびは病を持った方が、その人にとっての希望、権利、社会的な役割や人として尊重されることなど、障がいによって失われていたものを取り戻すこと」を意味する

のだということです。

単に今ある状況を消し去るのではなく、また、それを仕方がないこととあきらめて、なるべく悪化させないように、現状を維持していくことよりも、今よりももっと質の高い人生が送れるようになることがリカバリーなのだと思うようになりました。

アメリカにおいても、2003年に、「精神保健に関する大統領の新らしい自由委員会」The President’s New Freedom Commission on Mental Healthはその報告書のなかで精神保健システムの変革を推奨し、リカバリーこそが合理的な目指すべきゴールであることを確認しています。

私たちは、それぞれのリカバリーを目指して活動していくつもりです。

甲府市の『公益財団法人住吉偕成会 住吉病院 』の”エンパワメント”ブログより
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てんかん患者の“リカバリー”をサポート

2016年08月13日 06時41分28秒 | 医療情報
てんかん患者の“リカバリー”をサポート
2016年8月10日 (水)配信薬局新聞

てんかん患者の“リカバリー”をサポート 大塚製薬・UCBジャパンがセミナー実施

 すずかけクリニックの福智寿彦院長は、先ほど行われた大塚製薬・UCBジャパン主催のプレスセミナーで、「患者にとって治療のゴールは、発作が治まることだけでなく、肉体的・精神的・社会的に満たされる状態である」と語り、てんかんという疾患に関する社会の理解が更に進むことに期待を寄せた。

 てんかんは子どもが発症する疾病との印象が強いが、福智院長は「中高年以降に脳疾患等の影響もあり、子どもの疾患ではない」と語り、年齢別発症率では1歳未満が最も高いものの、50歳代から増加に転じて60歳代からは増加傾向に移行する解説。高齢発症のてんかんは「脳血管障害や脳腫瘍など、脳の変化と関連する病気によるてんかん発症が多く、若年層と比較して目立たない発作が多い。特に複雑部分発作は認知症と間違われる可能性がある」と指摘し、診察する医師側の知識・経験により治療に大きく影響することを述べた。

 同氏は高齢社会を迎えるにあたり、てんかんに対する社会的な理解が進むことの必要性を強調する。発作時に周囲に求められる対応として「特別な場合を除き、救急車を呼ぶ必要はない。通常は2~3分で発作は終わり、20分以内に意識は回復する。危険物などから患者を遠ざけ、発作が続いた時間などをチェックし、基本的には見守る対応で十分」と話し、周囲が慌てて対応を取るケースは稀であるとした。救急車を呼ぶ具体的なケースでは「5分経過しても発作が止まらないときや、発作を起こして外傷を負ったり、水中で発作を起こしたりしたときに限られる」などと述べた。

 その一方、てんかん患者の就労状況については厳しい状況にあると言及。正規・非正規雇用で何らかの仕事に就いているのは全体の約25%に留まっており、家で過ごすといった社会資源との連携ができていないのは全体の約17%にのぼる。この状況について福智院長は「患者側は発作への過度の不安、社会的スキルの不足、家族の抱え込みなどがあげられ、企業側も発作への過度の不安、疾病への知識不足などがあげられる」と述べた。ただ、働くことによる治療的意義は非常に高く「働くことは達成感、自信、積極的な行動の促進など、生きる喜びを生み出す。労働の対価として賃金を得ることで自分の生活を組み立て、社会保障への依存度を下げる。規則的な生活の形成により発作の軽減につながる」と強調。精神疾患という破局的な影響を乗り越えて成長する過程で新しい人生の意味と目的をつくりだす、『Recovery(リカバリー)』が達成される必要性を語り、てんかんの治療は発作をなくす・軽減するだけでなく、本人が自分らしい生き方を実感できるような支援を社会全体として目を向ける必要性を訴えた。
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出産退院前のLARCを初めて推奨【米国産科婦人科学会】・・・・・

2016年08月13日 06時32分11秒 | 医療情報
出産退院前のLARCを初めて推奨【米国産科婦人科学会】
計画外妊娠や出産後短期間の妊娠予防へのアクセス向上狙う
米国学会短信2016年8月10日 (水)配信 小児科疾患産婦人科疾患

 米国産科婦人科学会(ACOG)は7月25日、計画外妊娠や出産後短期間での妊娠を予防するため、出産から退院までの間に長期作用型可逆的避妊(LARC)の実施を推奨する初の勧告を含む委員会声明を発表した。ACOGでは、これまでにも子宮内避妊用具(IUD)などのLARCを推奨してきたが、出産直後の実施に言及したのは初めて。

 米国では妊娠の約50%が計画外の妊娠で、社会経済的地位の低さ、若年(18~24歳)、マイノリティの女性のリスクが最も高いとされている。ACOGによると、多くの女性が産後健診で何らかの避妊方法を計画しているが、半数近くはその後来院せず、避妊の実施に至らない、あるいは来院したとしても医療保険の保障範囲などの要因で実際にLARCが実際されない問題に直面している。声明では、出産直後のLARC実施が全ての女性にとって予定外妊娠や出産後早期の妊娠を防ぐ利便性、有効性の高い選択肢との見解を示している。
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不整脈治療の効果をMRIで可視化、・・・・・・・すごい

2016年08月13日 06時25分28秒 | 医療情報
不整脈治療の効果をMRIで可視化
国循、アブレーションを行った肺静脈周囲で遅延造影効果を確認
QLifePro 医療ニュース2016年8月10日 (水)配信 循環器疾患その他

 国立循環器病研究センターは8月5日、MRIを用いることにより不整脈に対するカテーテル治療の成果を視覚的に評価することに成功し、その技術を用いて多施設での臨床研究を開始したと発表した。この研究は、国循不整脈科の宮本康二医師、草野研吾部長、放射線科の森田佳明医師らの研究チームによるもの。研究成果は、科学誌「Journal of arrhythmia」に掲載された。

 不整脈に対するカテーテル治療件数は年々増加しているものの、目で見ることのできない電気信号に対する治療であるため、その治療効果を視覚的に判定することは困難だった。

 不整脈の一種である心房細動については、日本国内の推定患者数は約170万人といわれているが、高齢化に伴い患者数は増加すると考えられており、治療成績と安全性の向上は不可欠となる。そのため、心房細動に対するカテーテル治療の効果を非侵襲的に視覚的に認識する方法が求められている。

 研究チームは、造影剤を用いて病変部分を映し出す「遅延造影効果」を応用し、国循で心房細動に対するクライオバルーンによるカテーテルアブレーション治療(バルーン型のカテーテルに冷気を送り込み、電気信号の異常が起こっている部位を一括で冷却することによる治療方法)を実施した患者の心臓をMRIで撮影。その結果、アブレーションを行った肺静脈周囲に遅延造影効果を認め、治療効果を可視化することに成功した。また、同技術を用い、2015年12月に多施設での臨床研究を開始したとしている。

 今回のMRIの遅延造影効果を利用した心房細動治療効果の可視化については、治療が完全に行えたかが一目でわかるため治療成績の向上につながり、また、医師の教育ツールとしても使用できるため、安全性の向上にも寄与すると期待される。今後は、心房細動に限らず他の不整脈に対しても同様に治療の結果を可視化させ、不整脈全体について治療の有効性・安全性を向上させることが課題になると、研究グループは述べている。
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