体脂肪率高い人ほど効果 オキシトシンの脂肪抑制、福島医大研究
2017年8月30日 (水)配信福島民友新聞
福島医大の前島裕子准教授、下村健寿教授らの研究グループは28日、肥満抑制効果があるとされるホルモン「オキシトシン」が、より体脂肪率の高い人ほど脂肪抑制に効果が高いとみられるとする研究結果を公表した。研究結果は17日付の英科学誌に掲載された。
前島准教授、下村教授と高須クリニックのグループは、同ホルモンの脂肪抑制効果の有効性を検証するためマウスを使った動物実験を実施。
高脂肪食を与えて太らせたマウス(体脂肪率約36%)と通常のマウス(同約10%)の皮下に道具を埋め込む方法で毎日一定量のオキシトシンを与えてマウスの体脂肪率を計測した。
この結果、太ったマウスほど皮下脂肪が減少し、内臓脂肪の減少にも有効に働くことが確認されたという。通常のマウスへの効果は小さかった。
前島准教授は福島民友新聞社の取材に対し「今回のマウスを使った研究でオキシトシンが有効な対象が確認できた。将来的に人の臨床応用の基礎データとして活用できるのではないか」としている。
オキシトシンは母乳や出産の促進を促すホルモンとして知られ、近年は自閉症改善などにも効果があるとして臨床試験が進められている。
2017年8月30日 (水)配信福島民友新聞
福島医大の前島裕子准教授、下村健寿教授らの研究グループは28日、肥満抑制効果があるとされるホルモン「オキシトシン」が、より体脂肪率の高い人ほど脂肪抑制に効果が高いとみられるとする研究結果を公表した。研究結果は17日付の英科学誌に掲載された。
前島准教授、下村教授と高須クリニックのグループは、同ホルモンの脂肪抑制効果の有効性を検証するためマウスを使った動物実験を実施。
高脂肪食を与えて太らせたマウス(体脂肪率約36%)と通常のマウス(同約10%)の皮下に道具を埋め込む方法で毎日一定量のオキシトシンを与えてマウスの体脂肪率を計測した。
この結果、太ったマウスほど皮下脂肪が減少し、内臓脂肪の減少にも有効に働くことが確認されたという。通常のマウスへの効果は小さかった。
前島准教授は福島民友新聞社の取材に対し「今回のマウスを使った研究でオキシトシンが有効な対象が確認できた。将来的に人の臨床応用の基礎データとして活用できるのではないか」としている。
オキシトシンは母乳や出産の促進を促すホルモンとして知られ、近年は自閉症改善などにも効果があるとして臨床試験が進められている。