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遺伝の「優性」「劣性」使うのやめます 学会が用語改訂

2017年09月07日 23時59分48秒 | 医療情報
遺伝の「優性」「劣性」使うのやめます 学会が用語改訂
2017年9月7日 (木)配信朝日新聞

 遺伝の法則の「優性」「劣性」は使いません――。誤解や偏見につながりかねなかったり、分かりにくかったりする用語を、日本遺伝学会が改訂した。用語集としてまとめ、今月中旬、一般向けに発売する。
 メンデルの遺伝学の訳語として使われてきた「優性」「劣性」は、遺伝子の特徴の現れやすさを示すにすぎないが、優れている、劣っているという語感があり、誤解されやすい。「劣性遺伝病」と診断された人はマイナスイメージを抱き、不安になりがちだ。日本人類遺伝学会とも協議して見直しを進め、「優性」は「顕性」、「劣性」は「潜性」と言い換える。
 他にも、「バリエーション」の訳語の一つだった「変異」は「多様性」に。遺伝情報の多様性が一人一人違う特徴となるという基本的な考え方が伝わるようにする。色の見え方は人によって多様だという認識から「色覚異常」や「色盲」は「色覚多様性」とした。
 学会長の小林武彦東京大教授は「改訂した用語の普及に努める。教科書の用語も変えてほしいと文部科学省に要望書も出す予定だ」と話す。用語集「遺伝単」(エヌ・ティー・エス)は税抜き2800円。(編集委員・瀬川茂子)
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月300時間の残業可能 国循の労使協定、見直しへ

2017年09月07日 21時35分56秒 | 仕事
月300時間の残業可能 国循の労使協定、見直しへ
2017年9月7日 (木)配信共同通信社

 大阪府吹田市の国立循環器病研究センターが、勤務医や看護職員の時間外労働を月300時間まで可能にする労使協定(三六協定)を結んでいることが7日、弁護士の情報公開請求で分かった。
 国の過労死ラインの目安である「月100時間の時間外労働」の3倍に当たる長さ。同センターは「実際の勤務時間は多くても月60~70時間程度だ」とする一方で、協定内容を見直す方針を示した。
 情報公開請求した大阪弁護士会所属の松丸正(まつまる・ただし)弁護士によると、2012年4月1日付の同センターの三六協定は、非常勤を含む勤務医や一部の看護師ら約700人について、特別な事情がある場合に時間外の労働時間を月300時間(年6回まで)、年間2070時間まで延長できるとしている。松丸弁護士は「休みなしで働く前提の協定だ」と批判している。
 現行の三六協定は、労使間で合意をすれば、時間外労働時間に上限はない。政府は今年3月、月100時間未満の上限規制を盛り込んだ働き方改革の実行計画をまとめたが、医師については正当な理由なしに診療を拒めない「応召義務」があるとして、適用を5年間猶予するとしている。
 ※残業規制
 労働基準法は労働時間の上限を1日8時間、週40時間と規定。企業がこれを超える時間外労働を命じる場合、あらかじめ労使協定(三六協定)を結ぶ必要がある。厚生労働省は残業の上限基準を月45時間、年360時間とするが、労使が合意すれば基準を超えた協定も可能。これまでは上限時間の規制はなかったが、政府は3月、働き方改革の一環で「月100時間未満、年720時間」との上限を導入する計画をまとめた。
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済生会江津病院 堀江名誉院長 東京にポルフィリン症の外来開設

2017年09月07日 21時33分07秒 | 地域
済生会江津病院 堀江名誉院長 東京にポルフィリン症の外来開設
2017年9月7日 (木)配信山陰中央新報

 日光を浴びると皮膚が炎症を起こし、命を落とす危険性もある指定難病「ポルフィリン症」研究の第一人者で、島根県済生会江津総合病院(江津市江津町)の名誉院長の堀江裕医師(68)が、東京都内に同症専門外来を設け、2年以上にわたり診断や治療を続けている。専門医が少なく、受診できずに困っている全国の患者の力になろうと、江津総合病院での勤務の傍ら月1回、自費で上京し、各地から訪れる患者と向き合っている。
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結婚意識の交際なし過半数 独身アラサー、民間調査

2017年09月07日 21時05分03秒 | 
結婚意識の交際なし過半数 独身アラサー、民間調査
2017年9月5日 (火)配信共同通信社

 25~34歳の「アラサー世代」独身者の過半数が結婚を意識した男女交際をしたことがない―。明治安田生活福祉研究所の調査でこんな結果が出た。男性ではほぼ3人に2人に上った。同研究所は「アプローチは男性からという考え方が主流なのに恋愛に消極的な男性が多くいる。その結果、結婚前提の真剣な交際までたどりつけないのではないか」としている。
 今年3月、25~34歳の独身男女3296人に男女交際や結婚に対する意識についてインターネットで調査した。
 結婚を意識した交際経験がないのは51・1%。男女別では、男性が62・7%、女性が39・4%だった。結婚を意識した交際経験がある人で「継続中」は24・7%(男性17・8%、女性31・6%)、「終了した」は24・2%(男性19・5%、女性28・9%)だった。
 結婚に対する気持ちを聞いた質問では「理想や条件を特に意識しない」が男性32%、女性38・8%でともにトップ。「絶対結婚したくない」「あきらめている」と答えた男性が30・9%、女性が25・9%いた。「理想や条件を下げてでも結婚したい」は少数派で男性10・8%、女性13・5%だった。
 結婚した場合、共働きしても構わない女性は87・9%で、相手に対する希望年収にかかわらず高かった。男性も77・2%が結婚相手に共働きを求めると回答した。
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小児医療費:助成拡大で入院減 低所得地域、効果確認 慶大など調査

2017年09月07日 09時59分21秒 | 医療情報
小児医療費:助成拡大で入院減 低所得地域、効果確認 慶大など調査
大学 2017年9月5日 (火)配信毎日新聞社

 全市区町村が実施する小児医療費助成で、低所得地域の入院を減らす効果があることが、慶応大などの調査で分かった。これまで助成の効果は明確でなく、国は市町村国民健康保険への国庫負担分を減らし、自治体から反発が出ていた。治療費のかかる入院が減ることが初めて判明し、減額措置に影響を与える可能性もある。
 調査は、慶応大大学院経営管理研究科の後藤励准教授(医療経済学)と京都大経済学研究科の大学院生、加藤弘陸さんが行った。
 助成のうち、通院費の支給対象年齢が引き上げられた度合いを数値化。全国の977病院に2012、13年度に1390市区町村から入院した6~18歳の延べ36万6566人分の患者データと関連を分析した。さらに、市区町村の1人当たり課税対象所得が中央値(12年度275万5000円)より上の自治体を「高所得地域」、下を「低所得地域」と分けた。その結果、低所得地域は対象年齢の引き上げで全体的に入院が少なくなっていた。例えば12歳から15歳に引き上げると、入院数は5%減る関連性がみられた。中でも外来で対処すれば入院を防げる「外来治療可能疾患」の入院が減っていた。
 後藤准教授らによると、低所得地域では家計が苦しく病院に行けなかったり、慢性的な病気にかかりやすかったりした患者が、医療費助成で外来診察を利用しやすくなり、結果として入院が減った可能性があるとみている。このため、所得レベルに応じた助成が効率的と提案している。【斎藤義彦】
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香山リカのココロの万華鏡:本当の幸せって何? /東京

2017年09月07日 09時51分35秒 | 
香山リカのココロの万華鏡:本当の幸せって何? /東京
その他 2017年9月5日 (火)配信毎日新聞社

 イギリスのダイアナ元皇太子妃が亡くなって、もう20年がたつという。若くして王室に嫁ぎ、2人の王子をもうけながらも夫との不仲や孤独などで悩んで離婚。その後、慈善活動に熱を入れる一方で絶えない恋のうわさで常に注目を集めていたダイアナさんは、追っかけてくるカメラマンを振りきろうと猛スピードを出した車の事故で不遇の死を遂げた。
 その時、海外の通信社がたしか、「彼女には富も名声も美貌もあったが、ついに幸福だけは手に入らなかった」といった記事を配信した。そのフレーズがとても印象的だった。
 ダイアナさんほどではないにせよ、経済的にも社会的にも恵まれた人が診察室にときどきやって来る。子どもや配偶者もいて、年に何度も海外旅行に出かける人もいる。幸せそのものに見えるが、本人にその実感はない。ある人は「夫と気持ちが通い合わない」と悩んでいる。「経営者に上り詰めたが、これが本当に私のやりたい仕事とは思えない」と涙をこぼす人もいた。
 もちろん、一方で貧困や虐待にあえぐ人もいる。仕事になかなか就けない人、家族も友だちもいない人だっている。その人たちから見ると、「何でも持っているけど幸せじゃない」と言う人は、ぜいたくそのものであろう。それも理解できる。
 とはいえ、「豊かだけれど不幸」と悩む人は真剣なので、「それはワガママですよ」とは言えない。いや、逆にこれこそが現代人の行き着く先の姿なのではないか、と思うこともある。欲しいものや目指す地位が手に入れば幸せになれるはず。そう思って努力してきたのに、いざそれがかなうと「幸せを感じられない」とがっかりする。そしてまた別の目標に向けて努力し、それを達成してもやはりむなしさを感じる。
 そういう人をどうやって癒やせばよいのか、途方に暮れることがある。「本当の幸せは身近なところにありますよ」と童話『青い鳥』のような話をしても、すぐには納得してくれない。かと言って「どこかに“本当の自分”がいるはず。それまで頑張って」と励ますのは無責任だ。まずは「毎日の生活の中で、小さなことを大切にしながら丁寧に生きてみましょう」などと勧める。何万円もするディナーより、自分でご飯を炊いて、不器用に握ったおにぎりの方がおいしいこともある。
 ダイアナさんが生きていたら、本当の幸せを手に入れられただろうか。手作りの生活に戻れただろうか。20年たった今もときどき考える。(精神科医)
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