がん患者向け相談窓口設置 島根県立中央病院
2017年12月21日 (木)配信山陰中央新報
島根県は、がん患者の治療と仕事の両立を支援する無料の相談窓口を県立中央病院(出雲市姫原4丁目)に設けた。委託を受けた社会保険労務士が、医療ソーシャルワーカーや医師と連携し、プランを練ったり、仕事や健康上の悩みを聞いたりする。
県内では松江市立病院(松江市乃白町)に次いで2カ所目。患者の同意があれば、勤務先の担当者も相談に行くことができる。
静岡がんセンター(静岡県)が2013年にまとめた全国調査によると、がん患者の34・6%が依願退職したり、解雇されたりしており、治療と仕事の両立が課題となっている。
設置を要請している独立行政法人・島根産業保健総合支援センターの川角洋二副所長は「悩みを自分だけで抱えず、打ち明けてほしい」と利用を呼び掛けている。
次回は来年1月17日で、2月以降は毎月第2水曜日に開く。予約が必要で、問い合わせは県立中央病院がん相談支援センター、電話0853(30)6500。